ダフロン

2014年07月08日

なぜ異世界ダンジョンでスマホがつながるのか 竜胆遥人の迷宮攻略/逢上央士

4800229219なぜ異世界ダンジョンでスマホがつながるのか~竜胆遥人の迷宮攻略 (このライトノベルがすごい! 文庫)
逢上 央士 魔太郎
宝島社 2014-07-10

by G-Tools

スマホでダンジョン攻略! アプリを駆使して脱出を目指せ! ダンジョン探索ゲーム『LuVYRINTH』の世界に迷い込んでしまった竜胆遥人。ナビゲーターのLuV(ラヴ)に導かれて進む遥人は、そこで異世界の少女・リアと出会う。ダンジョンには様々な仕掛けがあり、遥人たちの行方を阻む。

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 自分が変われば世界も変わる

 異世界ダンジョンに閉じ込められた少年少女がアプリを駆使して脱出を目指すローグライクファンタジー。

 ついに現実世界がバグったかと思えば、異世界もバグっていた……、この世界の攻略法教えろ下さい。
 謎のスマホアプリ『LuVYRINTH』によって異世界ダンジョンに閉じ込められてしまった主人公・竜胆遥人と級友たちが力を合わせ、ダンジョンを攻略して騒動の真相に迫る展開が古き良きロマンに溢れて楽しかった。
 ローグライク系RPGとAR(拡張現実)のかけ合わせって、よくあるようでなかなか珍しいんですよね。

 人付き合いが苦手で、趣味といえばアプリを改造して遊ぶことという男子高校生の遥人が、ファンタジー世界としか思えないダンジョンに閉じ込められ、魔法の道具となったスマホを駆使して、モンスターと戦ったり、謎を解いてアイテムをゲットしたり、ダンジョン内の様々な罠や仕掛けを攻略していく光景がワクワクする。
 ソロでは不可能な障害でも、仲間同士で特技や役割を分担してお互いの関係を深めていく姿が微笑ましい。

 初めは攻略を楽しんでいたクラスメイトも、残機を使い果たしてゲームオーバーとなると死亡してしまうと知って、戸惑いや恐怖から探索を諦めてしまう人々が続出して遥人たちの負担になってしまうのがもどかしい。
 お調子者っぽかった悠士が、意外な統率力を発揮して、級友たちをまとめて遥人のバックアップ体制を構築していって、ただの脇役かと思えばやるやん! 窮地にあってこそ、その人間の本質が見えてくるんだなぁ。

 危機的状況下で成長したのは遥人もで、他人と壁を作っていた彼が、次第に他人を信じて心を開くようになって、悠士やリアたちに様々な感情を向けていくところに人間味が感じられていつの間にか好きになってたな。
 図書界の世界観設定はちょっと奇妙に感じましたけど、真相はうまくまとめていたんじゃないでしょうか。
 あれだけ怖い目にあったというのに何事も無く日常に戻っているクラスメイトたち、切り替え早いな!
posted by 愛咲優詩 at 00:00 | TrackBack(0) | このライトノベルがすごい!文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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