ダフロン

2014年06月05日

彼女がフラグをおられたら 世界の真理など、私一人で充分だ/竹井10日

4063753786彼女がフラグをおられたら 世界の真理など、私一人で充分だ (講談社ラノベ文庫)
竹井 10日 CUTEG
講談社 2014-05-30

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聖バレンタインデー。茜や鳴たちクエスト寮女子メン達が乙女の決戦に挑むその日、誰もいないクエスト寮に颯太の姿があった。 全員の部屋のドアノブに、直接渡せなかったチョコを下げていく颯太。避けがたい運命の奔流が颯太を飲み込み、遂に動き出した! 明かされる《賢者の石》の正体、そして《世界の真理》とは?

 優しさは、理想郷への鍵

 他人の頭上の「フラグ」を見る能力を持つ少年と一風変わったヒロインたちの学園ラブコメディ。

 竹井10日先生、本気出しすぎワロ……すげえええええ!!! こんな結末、誰が予想できるんだよ!
 バレンタインデーにチョコを手に入れて覚醒……じゃなかった、『賢者の石』を手に入れて覚醒した主人公・颯太が、世界の真理に辿り着き、クエスト寮の女の子たちと世界を守るため、次元を超えて人類の尊厳をかけた戦争へと挑み、自分の身をかけて周囲から与えられた優しさに報いる姿に思わず目頭が熱くなりました。

 バレンタインデーで、いつも以上にハーレムの女の子たちとイチャイチャしていたかと思えば、その後に待ち受けている壮大な展開へのカウントダウンフラグでした。いつまでもマッタリしてて、よかったんだけどな。
 世界の真理に触れ、偽りの世界だと知ってしまった颯太ですが、それでも優しさを向けてくれた少女たちを守るため、見守ってきた七徳院たちと迫り来る脅威と戦う決意を固めて……お前、どこのラノベ主人公だよ!

 いつになくシリアスでやる気と自信に満ちた颯太が男らしいですが、それは自分の命があとわずかだということを理解しての決死の覚悟で、力の代償として徐々に身体に異変が起きていく姿が読んでいて辛かった。
 颯太がフラグを操る力を得るに至った、プレミアム・アンブリエル号の沈没事故の真相は、悲しくも人間の持つ心の、世界の美しさを改めて感じ、心が温まりました。颯太の最後の一撃は、人類の善意だったんだなぁ。

 そして本当の日常に戻ってきた颯太。何が現実で、何が偽物なのか。これもうわかんねぇな。
 夢のように消えてしまったかに思えたクエスト寮での少女たちの思い出も、僅かな残滓として現実世界に残されていて、すべてが奪われたわけではない、彼らはまたあの日常を作っていけるんだなと少し救われました。
 っていうか、ここまでが第一部!? ファッ!? 第二部執筆済み! もうアニメ終わるよ! がをがお〜

posted by 愛咲優詩 at 00:00 | TrackBack(0) | 講談社ラノベ文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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