ダフロン

2014年04月28日

ノーゲーム・ノーライフ 6 ゲーマー夫嫁は世界に挑んだそうです/榎宮祐

4040663829ノーゲーム・ノーライフ6 ゲーマー夫嫁は世界に挑んだそうです (MF文庫J)
榎宮祐
KADOKAWA/メディアファクトリー 2014-04-24

by G-Tools

ゲームで全てが決まる世界“ディスボード”―を創った唯一神テトは、エルキアの路地裏で、ひっそりと…空腹で行き倒れていた。いづなの施しで生き存えたテトが語るは、「六千年以上前の物語」―天を割り地を裂いた『大戦』を“ゲーム”と断じ、世界に挑んだ男とその傍らに寄り添った少女。

 語られない神話の英雄たち

 戦争と暴力ですべてが決められる世界に抗った人類種と機凱種の夫婦による世界改革神話

 最弱だからこそできることがある。ルール無き混沌に秩序というルールを作った英雄たちの話だった。
 唯一神の座を争い、神や精霊、人外たちが終わりなき戦争を続ける世界で、若くして人々を率いる少年リクが機凱種の少女シュヴィと出会い、戦争を終わらせるために我が身を犠牲に暗躍する姿に息を呑みました。
 悲惨で過酷な世界で、世の理不尽と不条理を正すために世界に立ち向かった二人の強さに惹き込まれる。

 非力で無力な人間にとっては、ただ生きることさえも困難な世界で、集落の人々を生かすために心に鍵をかけ感情を殺しても仲間を見殺しにしてきたリクの抑えられない後悔と自責の慟哭が胸を締め付けられる。
 人間の心に興味を持った機凱種の少女シュヴィと遭遇し、打算から始まった関係が、時間が経つにつれて芽生えた心が愛情へと変わって、リクにとってかけがえないパートナーになっていく過程がほのぼのとしました。

 シュヴィから大戦が終わらない理由を聞き、戦争を終わらせるために自分と選抜した"幽霊"たちと力を合わせ、自分の身を道具のように扱いながら、他の種族を誘導し扇動し、戦況を裏で操る手際に息を呑みました。
 大きな犠牲を払い、それでも敵味方に死者だけは出さず、計画通りに進み、あと一歩のところでリクとシュヴィの悲願が叶うというところまできていたのに、ジブリールさん何余計なことしてくれちゃってんの……。

 リクとシュヴィはまるで空白の兄妹の前世のようです。ドコからどこまでが本当かわからないが、騙されておこう。しかし、呆れたのはこの世界の十六種族たちは六千年前からまるで進歩無いんだなぁということ。
 そして次の対戦相手として空白が狙いを定めた相手は……、いきなり間をすっ飛ばしすぎじゃねぇかなぁ。
 アニメも放送中ですが、作画ブレないですね。だが榎宮を映像にするとこうなるかと色彩が目に痛い。

posted by 愛咲優詩 at 00:00 | TrackBack(0) | MF文庫J | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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