ダフロン

2014年04月14日

ソードアート・オンライン 14 アリシゼーション・ユナイティング/川原礫

4048665057ソードアート・オンライン (14) アリシゼーション・ユナイティング (電撃文庫)
川原礫 abec
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス 2014-04-10

by G-Tools

“公理教会”の象徴である白亜の塔“セントラル・カセドラル”。最高司祭“アドミニストレータ”の待つカセドラル最上階、一〇〇階を目指す。そして到達した九十九階。キリトとアリスの前に現れたのは、整合騎士の鎧に身を包み、瞳に冷たい光を浮かべたユージオだった。

 小さな世界に流れる星光

 現実に限りなく近い仮想世界《アンダーワールド》に閉じ込められた黒の剣士のVRファンタジー。

 おいおい、お涙頂戴のキャラクター殺しは嫌いなんじゃなかったんですか川原さん、ボロボロ泣いたわ。
 アドミニストレータによって記憶を奪われ整合騎士としてキリトの前に立ちはだかったユージオ、そして最上階で待ち受けていた最高司祭アドミニストレータ、元老長チュデルキンとの世界の存亡と魂の尊厳をかけた死闘に魅せられました。一冊まるごとラストバトルで緊張と興奮と感動で脳内麻薬ドバドバ。まさに神回!

 キリトとユージオの師弟対決はいつかやると思っていたけれど、こんな剣士としての誇りも名誉もない無意味な戦いを本人たちも読者も望んでいたわけじゃなく、お互いに剣を向け合っている姿がひたすらに辛かった。
 <シンセサイズの秘儀>から元に戻ることができたユージオ、アリスと共に最上階まで辿りついたものの、待ち構えていたラスボス二名の精神が心底腐っていて、この世界のナンバー1、2がこれかとゾッとする。

 チュデルキンやアドミニストレータの欲望という心意に、キリトとユージオ、アリス、カーディナルたちが正義と愛という心意の力で立ち向かう光景は、人間の本質が善か、悪かを試されているようにも思いました。
 キリトが主人公補正で障害を打ち破る度に奥の手を繰り出してくるアドミニストレータ、さすがラスボス。その度に人としての心の醜さが透けて見えて、だからこそ、それと戦うキリトたちの姿が眩しく映りました。

 カーディナルの献身、ユージオの覚悟には、彼らの心の美しさ、愛の素晴らしさに胸を打たれました。
 怒りと悲しみを乗り越えて、友の遺志を継いで二刀流を振るうキリトの意地と根性にも魂が震えました。
 人界編はこれにて完結と思いきや、現実世界では何やってんだ菊岡ァ! まだ続くようなので見守りたい。
 web掲載の別シリーズも準備中らしいのですが、プログレッシブ編はよ。そっちの方が好きなんですよ実は。

posted by 愛咲優詩 at 00:00 | TrackBack(0) | 電撃文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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