ダフロン

2014年04月06日

龍ヶ嬢七々々の埋蔵金 7/鳳乃一真

4047295213特装版 龍ヶ嬢七々々の埋蔵金7 (ファミ通文庫)
鳳乃一真 赤りんご
KADOKAWA/エンターブレイン 2014-03-29

by G-Tools

“ゲーム”の次なる舞台はペアやトリオでの頭脳バトル。俺は鉄くんと謎のお嬢様・揚羽と組むことになったが、いきなり「私の下僕になりなさい」って、自由すぎんだろ!とにかく「M」の企みを驚戒しつつ雪姫姉さん、ハルト、戦場さん、天災ら強敵をどう出し抜くか―と思ったらばた子さん乱入キターッ!!

 最凶と最強の乱入者

 最強地縛霊少女(ただしニート)の"埋蔵金"をめぐる、奇想天外トレジャーハント・ロワイヤル。

 鉄くんと部長は滅びろ。敗者はすみやかに爆発四散するのがこの世の理。古事記にも書いてある。
 第二ラウンドのチーム戦に進んだ重悟、そして勝ち残ってきた強敵たちが頭脳を競い合うなか、突如としてゲームに参戦してきたばた子さんが台風の目となって敵味方をまとめて翻弄する光景が愉快でした。
 騙し騙されの頭脳戦。読んでいるとゲームがやりたくなる、胸がわき躍る興奮を味わえました。

 スゴロク及びミニゲームでのコインの奪い合い。ゲーム中の七々々コレクションの使用は認められるが、テレビ中継で一般人が見ている中で気づかれてはいけないというものなんですが、ミニゲームそれぞれのルールは単純ながらもそれだけに水面下の駆け引きがあり、チーム同士が同盟を組んだり、裏切ったりと、読んでいるこちらもゲームの攻略法を考えたり、相手の持つ道具の能力を推理したり、頭を捻らせる展開が面白い。

 序盤からかっ飛ばしてコインを集めていた戦場さんが、途中参戦したばた子さんにフルボッコにされる姿は、スカッとした。なんて見事なウォーフ効果なんだ。その後も同じチームである重悟もドン引きさせるようなえげつない勝ち方で、他チームを圧倒し続け、完全に見せ場を奪っていて、やはりGreat7は格が違った!
 独壇場かに思えたところに、第二の乱入者が現れ、さらに大荒れ模様のバトルが飽きさせなかった。

 ゆんちゃんことMと鉄之進、そして鉄くんと関わりのあった仁志亜澄の間でにわかに持ち上がる三角関係が気になります。ばた子さん、七々々ちゃんの介入によって動き始めた他の5人の動向も気がかり。
 次回でゲーム最終戦。シリーズとしても第一部完とのことですが、この巻で事態が大きく動いて目が離せない。アニメ化もついに始まりますね。というか、このシリーズのアニメ化は成功して下さいよ本当に。

posted by 愛咲優詩 at 00:00 | TrackBack(0) | ファミ通文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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