男子高校生で売れっ子ライトノベル作家をしているけれど、年下のクラスメイトで声優の女の子に首を絞められている。 (2) ―Time to Play― (下) (電撃文庫) 時雨沢恵一 黒星紅白 KADOKAWA/アスキー・メディアワークス 2014-03-08 by G-Tools |
高校生にして電撃文庫で作家デビューを果たした“僕”と、クラスメイトで声優の似鳥絵里が、週一回、アニメのアフレコに向かう特急列車で交わす作家業についての会話。―それは、二度と引き返せない終着点へと進んでいく…。
楽しい演技の時間です
高校生ライトノベル作家と女子高生声優の交流を描いた奇妙な物語
何故首を絞められているのか、読んでいる途中で、あっ……(察し) これは激おこですわー。
男子高校生でライトノベル作家をしている主人公・"僕"と、声優をしているクラスメイトの女子・似鳥絵里が、ラノベ作家と言う職業についての話を掘り下げていくうちに築かれていく絆が微笑ましかったです。
仕事関係での付き合いだった二人が、一冊の作品を通して出会い、惹かれあっていく姿がときめきました。
今回は、作家デビューして出版されてからの発行部数はや重版、印税や確定申告についての解説。
最近のラノベは初版の発行部数をもうちょっと多めに刷って欲しいですね。発行部数が少ないと、欲しくても変えない難民現象が発生するのはよくあることだからです。まあ重版かかればそれがニュースになって販促になるので、よいという考えもあります。まあ私は発売日に揃えるので、持っているのはほとんど初版ですが。
ライトノベルのアニメ化は、ファンとしては本当に一喜一憂で、戦々恐々としていますね。最初から大失敗が見えているのにアニメ化して自爆しちゃったり、大ヒット間違いなしと思っていた作品が、「どうしてこんなにつまらなくなってるんだ!」と愕然とするのも数え切きれなく、逆に成功と思えるラノベアニメはすごく少ない。クールの問題もありますが、脚本家がラノベに対応しきれてないんじゃないかと。それか大人の事情。
タイトルの『Time to Play』の意味がようやく? 演技者にはお約束のフレーズなのでしょうか。
ヤンデレ似鳥さんイイですね。面倒くさくて重い女の子だけれど、ラノベのキャラに憧れて声優にまでなっちゃうその作品愛は、同じラノベ読者として賞賛の声を送りたいほどのファン魂で素敵ですよ。
作家と声優の男女の物語は、これにて終了。そろそろ長めの新シリーズがまた読みたいなぁ。