ダフロン

2014年02月18日

思春期ボーイズ×ガールズ戦争/亜紀坂圭春

4048663070思春期ボーイズ×ガールズ戦争 (電撃文庫)
亜紀坂圭春 ぎん太郎
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス 2014-02-08

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正しく生きるのを止め、“男であり続ける”ことを誓った三人の少年がいた。彼らは女の子を知るためには、大きな力にも屈することなく立ち向かっていこうと誓ったのだった。覗きすら辞さない―つまり、どうしようもなく思春期だった。そんな男子に武力行使で物事を解決するのが、女子が牛耳る男子矯正委員と生徒会。

 男は負けるとわかっていても挑まねばならぬ時がある

 思春期をこじらせてしまった少年たちとエロス排除を掲げる女子との戦いを描く学園騒動記。

 男としてとてもいたたまれない気持ちに陥って胸が苦しい。これ以上はやめてください死んでしまいます。
 思春期まっさかりのバカ男子三人組・マサミチ、リュウジ、ジュンが、高ぶったエロスを持て余し、学園の女子生徒たちにセクハラを繰り広げ、バッシングの中で男の友情を築いていくドタバタ騒動が可笑しかった。
 実に下らない。下らないが思春期の男女関係という悩みに真っ向からぶつかっていく勢いに飲まれる。

 女子の裸が見たいというストレートな動機で女子更衣室に忍び込んだり、下着を見たい一心で女装してスカートを覗こうとしたり、洗濯物ウォッチングに出かけたりと、それもうアウトだよ!という犯罪行為を、特に悪意もなく自然な流れでやってしまう思春期の男子特有の行動力に思わず称賛を贈る。勇者だよお前らは。
 当然、女子にバレてキツいお仕置きを食らうのだけれど、諦めることを知らないおバカさ加減が笑える。

 彼らがエロスを発散できないのは、男子制限法という法律でエロ本やAVといった猥褻物が社会から排除されて、世間でも行き過ぎた女尊男卑の考えが横行して、男にとってはひたすら肩身の狭い思いを強いられている背景があって、女子の無理解から行き場を失ったエロスを胸に抱えるしかない彼らの境遇が読んでて辛かった。
 そこから女子と男子との対立が描かれるのだけれど、どこの秘密警察かという女子の所業が目に余るなぁ。

 これは確かに戦争でした。エロスの革命闘士となった男子と猥褻物弾圧を敷く女子の戦争だわ。
 うん、正直、すげーバカバカしい話だと自分でも思いますが、登場人物がものすごくシリアスに真剣になってやってるから勢いに流れさて、騙されてはいけないとわかっていてもイイ話を読んだ気になるんですよ。
 そして読んでいる間ずっと思っていたのは『この世界、BLが流行りそう』ってことである。私だけかね?
posted by 愛咲優詩 at 00:00 | TrackBack(0) | 電撃文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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