ダフロン

2014年02月07日

黒き英雄の一撃無双 2 恥辱の魔女/望公太

4798607487黒き英雄の一撃無双 2.恥辱の魔女 (HJ文庫)
望 公太 夕薙
ホビージャパン 2014-01-31

by G-Tools

鍛え上げた「魔力」そして手に入れた「権力」。全ての「強さ」を捨てて人間界にやってきた魔女、ルーシア・フォン・エルデ・ファーン。彼女が人間界に求め、麻上悠理の中に見出したものとは何か。捨て去った過去が再び彼女の前に現れたとき、ランキング戦を控えた聖春学園に新たな火種が生まれる。

 強さと弱さの二律背反

 魔族に対抗する魔法使いを育成する学園で世界最強の少年が織り成すネオヒロイックバトルエンタメ

 主人公を弱くするのが大変だなと思いつつ、弱いことが逆に強さになっているのはなんなんだ。
 世界最強の少年・麻上悠理の不条理なまでの強さに完敗した雪羽、ルーシア、一王たちが、それぞれ自分自身と向き合って、敗北から己を学び、新たな一歩を踏み出して成長していく姿が清々しかったです。
 今回は悠理を中心とした脇役たちにスポットを当てたお話でしたね。負け犬組も主役に負けていなかった。

 あれだけ見下していた相手にワンパンで倒された一王くんがどれだけ凹んでるかNDKと期待していたのですが、予想外のバトルマニアっぷりは悠理とは別の意味でバカですね。こういうバカ嫌いじゃない。
 同じく悠理に圧倒され、序列1位としての自信を完全粉砕されても、都合のいい練習相手が出来たと挑戦を繰り返し、愚直に上を目指す雪羽の真っ直ぐな生き方もいいです。悠理を意識してるところもニヤニヤ。

 似非ビッチのルーシアさんも雪羽に負けず劣らずイイ。処女なのに魔女だから周囲にナメられないように経験豊富なフリをしつつ、時折見え隠れする初心で純真な乙女の部分のギャップが可愛いくて悶えますね。
 そのルーシアを追って、魔界からかつての同胞が現れるのだけれど、魔力を封印している彼女では手も足も出なくて、そんなピンチに悠理が駆けつけワンパンで解決してくれるから痛快でたまらないんですよね。

 強さとはあくまで目的を遂げるための手段でしかない。闘争を楽しむためのものであったり、女を助けるためのものだったり、強いだけでは格好良くない、強さをどう使うかで本当の格好良さが決まるんだと思います。
 強いのに主人公無双が無双してないのがいいですね。いや、無双してるか。でも、戦闘シーンはワンパンで片付くから、そこが話の見せ場ってわけでもないしなこれ……、この作品の見せ場っていったいどこなんだ!

posted by 愛咲優詩 at 00:00 | TrackBack(0) | HJ文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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