![]() | ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか4 (GA文庫) 大森藤ノ ヤスダスズヒト SBクリエイティブ 2013-12-16 by G-Tools |
先のミノタウロス戦での勝利により、Lv.2到達、世界最速兎(レコードホルダー)となったベル。一躍オラリオ中の注目・羨望を集めることとなったそんな折、偶然にも自身の装備《兎鎧》を創った鍛冶師のヴェルフと出会い、仲間を組むことに。しかも、彼は圧倒的な力を誇る《魔剣》唯一の創り手らしいのだが……?
小さな英雄の誕生
冒険者見習いの少年と、残念美少女の神様が紡ぎ出す、眷族の物語(ファミリア・ミィス)
いつもながらこのシリーズは読むと冒険をしたくなる。少年の頑張る姿にやる気をもらえますね。
LV2へとランクアップしたことで、ダンジョン中層へと挑む次なる段階へ差し掛かった主人公・ベルが、新しい仲間・ヴェルフと出会い、鍛冶にまつわる彼の特殊な境遇を知り、友情を築いていく姿が微笑ましかった。
ステータスがランクアップした次は、仲間も装備もランクアップ。広がっていく世界に胸がときめく。
LV2ランクアップの最速記録を打ち立てたことで、ようやく周囲から認められたベル君の姿が喜ばしい。
ランクアップした冒険者には、神様たちが集まって考えた『二つ名』を進呈する決まりなんだけれど、中二病全開のネーミングセンスを人間たちはハイセンスだと思って称賛しているのに、神様たちは笑いのネタにして密かに笑っている意地の悪さのギャップが可笑しい。ベル君の二つ名はマトモでよかった(ちっ、面白くねー)
中層に潜るための装備と仲間を探していたところに折よく鍛冶師ヴェルフと出会えたのは、新たに得た幸運アビリティのお陰でしょう。魔剣精製の呪われた一族でありながら、彼だけは呪いが発現しなかったのは、武器に対する人一倍の情熱と思い入れがあるからじゃないかなぁ。職人魂を感じる渋い兄貴キャラが格好良かったです。冒険者と鍛冶師という関係だけでなく、友人としてもいいコンビになりそうで今後に期待したい。
巻末の短編2編のうち、『クエスト×クエスト』では、本編であまり描かれなかったクエストについてと、ミアハファミリア組の掘り下げ、もう一つの小さな神と眷属の物語が描かれて心温まりました。
『女神へのカンパネラでは、ベル君とヘスティア様の初々しいやり取りが可愛らしくて身悶える。アイズさんもいいが、ヘスティア様にもラブイベント出番ください。ロリ巨乳という美味しい属性なのに噛ませすぎる。


