ソードアート・オンライン プログレッシブ (2) (電撃文庫) 川原礫 abec アスキー・メディアワークス 2013-12-10 by G-Tools |
第三層。そこで二人を待ち構えていたのは、フロア全体を深く包み込む大森林と、初めての大型キャンペーン・クエストだった。森の中で戦う二種族のエルフの騎士たち。そのどちらかに加勢することで、クエストは開始される。キリトたちはベータ時との違いに戸惑いながらも、NPCであるキズメルと交流を深める
愛と友情のための協奏曲
アインクラッドでのキリトやアスナたちの冒険を第1層から描き直すプログレッシブ編
アスナさんがしずかちゃん状態。どんだけお風呂好きなんですか。早く入浴現場に転送しなよキリトくん。
三層から始まる連続クエストをスタートしたキリトとアスナが、黒エルフのNPC・キズメルと行動を共にし、クエスト依頼を進める過程で見え隠れする攻略組に潜む怪しげな影の正体に興味が掻き立てられます。
三層に来て、戦闘アクションよりもストーリーに焦点を当て、世界観やキャラを魅せてきました。
キリトとアスナの仲睦まじいイチャイチャぶりが目の毒ですね。アスナさんは最初の頃の張り詰めた悲壮感が和らいで、それはいいことなのですが、キリトが横に居ることがもはや当たり前のように慣れきっていて、もうお前らゲーム攻略を新婚旅行か何かと間違えてるだろ。毒グモの棲むダンジョン探索やら、森エルフのキャンプに潜入やら、物騒な旅行コースですが、技術と機転を駆使して立ち回る姿が妙に楽しそうなんですよねぇ。
コンビを組む二人ですが、ソロプレイでの絶対的限界についての覚悟がアスナにはわかってない様子で、ギルドへの嫌悪感を抱くものの、本来ならキバオウやリンドみたいなギルマスはまず存在しないからなぁ。というか、あの二人は絶対にMMORPGやったことないやろ。どう考えても態度が横柄すぎてメンバーに嫌われるタイプ。ダンジョン攻略もゴリ押しだったり、マナーやセオリーもなってないし、いかにもな素人臭さが香ばしい。
アインクラッドのゲームシステムについての説明や解説が多めでしたか。MMORPG経験者ならシステムやゲーム専門用語などもサラッと流してくれても通じるのですが、MMO初心者のためにあえて一から入門講座を開いたといった感。それでも今まで「こういうものだよな」と思っていたゲームシステムの具体的な設定を詰めてくれてたのでよかったです。しかし、それでも分からないのは、倫理コードの基準はいったいどうなってるんや!