ミス・ファーブルの蟲ノ荒園 (2) (電撃文庫) 物草純平 藤ちょこ アスキー・メディアワークス 2013-12-10 by G-Tools |
日本から遠く離れた欧羅巴の地で、その左目に奇妙な“蟲”の力を宿すことになった少年・秋津慧太郎。彼がある日、街で遭遇した「死神」―かの者が狙う「魔本」をめぐり、蟲愛づる魔女アンリ・ファーブルと女騎士クロエ、謎多き少女マルティナまでも巻き込んで、長い長い一日が幕を開ける。
救いの道は楽園へ通ず
蟲と呼ばれる謎の巨大生物により変貌したもう一つの近代の世界で蒸気と蟲と恋が彩るファンタジー
おっぱいさん強い! ぺちゃぱいちゃんも強い! 中くらいの子は……うん、もっと頑張りましょう。
クラスメイトの少女・クロエと街へと出かけた主人公・慧太郎が、巷を騒がす殺人鬼・死神とバチカンの聖騎士の争いに遭遇し、魔本を巡って繰り広げられる三つ巴の戦ぶりが、読み終えても未だ興奮が冷めやらない。
"裸蟲"の誕生や"蟲"の起源に迫り、より世界観が掘り下げられてリアリティを帯びてきました。
おっぱいさんマジおっぱい。朝練に押しかけたり、入浴に誘ったり、デートに連れ出したり、慧太郎への好感度がわかりやすすぎて、ちょろ可愛い。巨乳で脳筋なキャラとはあざといなぁ。守りたいこのおっぱい。
かねてからの約束通り、デートに出かける慧太郎とクロエをアレコレ理由をつけて追いかけるアンリのツンデレぶりにもニヤけますね。毒舌家のマルティナとの掛け合いもいつの間にか笑ってしまう。いいコンビです。
人間を変容させる魔本を巡って争う、手前勝手な救済を掲げる死神ベノワと自分たちの非を棚に上げた聖騎士ヴァレリオのどちらも一方的な言い分は、慧太郎でなくともふざけるなと言いたくもなりますね。
お互いに暴力でもって己の主張を通そうとする両者に対して、例え綺麗事と言われようとも、過去や感情に囚われず、自分の正しいと思う信念を貫き通す慧太郎とクロエの不器用で真っ直ぐな若さが眩しかったです。
いやぁ、喧嘩するほど仲が良いクロエとアンリの友情が微笑ましい。クロエさん、自分で否定しておいてキマシロードを突き進んでるけれど自覚がないのかしら。本命は慧太郎だからセーフなのかもしれないが。
それにしても素晴らしい混浴回でしたね。これから学園シーンはすべて大浴場でやればいいんじゃねって。
重要なキーワードが明かされましたが、世界に終末を呼ぶ三蟲士……一体何者なんだ(; ・`д・´)