![]() | さまよう神姫の剣使徒 2 (富士見ファンタジア文庫) すえばし けん H2SO4 富士見書房 2013-11-20 by G-Tools |
探索士・ユウキが拾ったのは、世界の守護者“六番目の神姫”ティナ(ただし、奇跡の力を失ったダメ神姫)。ひょんなことから、主(ユウキ)従(ティナ)契約を結んだふたりだが。ティナは進んでトラブルを引き寄せ、ユウキはその後始末に奔走する毎日。しかし、ティナの存在が、他の五柱の神姫に知られることとなり
人として生きる自由
落ちこぼれ探索士と、力を無くした女神が織りなすダンジョン攻略ファンタジー
早速、他の神姫にバレてるー。生き残りを賭けたサバイバルなのに潜伏も出来ないのは辛いぞ。
神姫と剣使徒としてティナを守る決意を固めたものの、雑貨屋の収入だけではやっていけず、迷宮へと挑む事となり、そこを他の神姫たちに狙われてと、詰みゲーの予感しか無いぞどうするんだというところからの再起が魅せました。神姫同士で同盟組んで、ライバルをこっそりハメ殺しとか、汚いさすが神姫汚いな。
ティナのアホ可愛さに癒やされる。ロリは世界の宝。ユウキくんはもっとデレるべきじゃないですかね。
しかし、カーヤとジャハルの関係に比べたら上手くやっている方か。誓約団を持たず、二人きりという点ではティナとユウキの境遇と似通っているものの、嫌がる神姫の意思を封じてまで執拗に殺し合いに駆り立てて、どっちが上で下だかわからない主従関係が、なによりも信用や信頼が見られない姿が不快感をもよおす。
迷宮に閉じ込められ、ユウキたちと行動を共にしながらも、これが本当に正しいのか、何もしていないユウキやティナを殺せるのかと葛藤するカーヤの苦悩ぶりに胸が苦しくなりましたよ。ジャハル絶許!
ユウキと共に迷宮で遭難したと聞いた途端、妹フランカの救出にやたらと積極的なシュテファンお兄ちゃんのツンデレぶりにニヤニヤ。ジャハルも痛い目を見て、カーヤちゃん尻に敷かれてざまあよかった。
他の神姫たちも登場してきましたが、妙に人間臭い。カリスマ性ないですね。教団が神格化させているだけで、本当は普通の女の子というのが実状なんでしょう。そんな子たちに殺し合いをさせている創世神は、愉悦部に違いない。『終焉の蛇』に関わるユウキの過去が明かされ、世界観がハッキリしてきましたが、この作品、設定が閉じてるから話を発展させにくいよなぁ。ここからどう物語を盛り上げていくのかが気になります。