異能バトルは日常系のなかで 5 (GA文庫) 望 公太 029 SBクリエイティブ 2013-11-15 by G-Tools |
異能に目覚めた安藤たち文芸部員が今日もそれぞれの日常を謳歌している一方、本物の異能バトルの中に身を置く者たちがいた。『始まりの堕天使』―桐生一。灯代の兄であり誰よりも異能バトルを愛する彼は、まるで従順ではない配下を従え、ただ『最強』として生まれた者―システムへと挑む。ついに語られる舞台裏。
堕天使の翼は黒く輝いているか
桐生一とそのキレた仲間たちがお贈りする脱本格異能バトル!
一兄さん、かっこいいなー。これぞ厨二病大人のあるべき姿。素人にはお勧めできない。
精霊たちによって仕組まれた遊戯の戦争の中で、厨二病患者・桐生一がどんなときも全力で余裕ぶって格好つけ、自分勝手なポリシーを貫きながら、異能バトルを楽しみ尽くしている姿が愉快で、これぞ厨二病と共感。
面倒なボスに振り回される信頼関係バラバラな仲間たちやヒロインの一十三さんの気苦労ぶりが可笑しい。
重力を操る異能を持つ一兄さんの、『危険な男』ロールプレイが滑稽で笑えますね。格好つけようと二つ名を仲間内に呼ばせてみたり、ファッションや口調でキャラ作りしたり、ふざけてんのか! ウザすぎwww
能力者になる前からやっていたのだから、もうすでに習慣なんだろうけれど、本物の能力者が厨二病ぶってると、やっぱり様になる。自分の異能にオサレな二つ名をつけないとか、ぶっちゃけマジありえませんぞ。
はぐれ異能者集団のアジトで、精霊にチート能力を与えられた人工の異能者『システム』を発見し、対応を巡って仲間たちと仲違いをしてしまうんだけれど、常人はついてこれんか。厨二的に盛り上がる展開だろうが!
ゴーイングマイウェイなボスに、ついにキレて抜け駆けする一十三さん+仲間たちの跳ねっ返りぶり、一矢報いてやろうという気概はいいですね、燃えますね。何で嫌われてるのに仲間やってるんだろうとは思うが。
いままでの日常系とは正反対のバリバリの非日常編でしたが、一兄さんもいい主人公キャラしとるなぁ。
ああ、けれどこの表紙はないわー。前の巻と並べたときの浮きっぷりが……。ヒロインが一人づつ並ぶ流れやったろ! 白髪男のどアップは売り上げ的にウケんよ。シリーズの裏背景の解説として、一発ギャグとして挿入するくらいならいいですけど、白髪男のターンはもういいかな。次回こそラブコメのターンを頼んます!