アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者7 (講談社ラノベ文庫) 榊 一郎 ゆーげん 講談社 2013-09-02 by G-Tools |
オタク文化を浸透させようと創設された交易会社『アミュテック』のメンバー達がバカンスすることに。美埜里のたまってしまった休暇を消化するために、エルダントの湖へGO! となれば当然みんな水着ですよ、水着! そして、お約束の……!? などとはしゃいでいたら、なんだか雲行きが変?
恐るべし腐女子脳
異世界に萌え文化を伝えるため、現地に派遣されたオタク少年の繰り広げる異世界ファンタジー。
ペトラルカのスク水は、あとでスタッフが美味しくhshsしたんですねわかります。
主人公の慎一たち『アミュテック』のメンバーの他愛のない日常が描かれる短編集。水着回だったり、親フラだったり、腐女子が暴走したりとギャグとシリアスの緩急をつけて本編との違いを楽しませてくれました。
異世界でのオタクライフ、特に重大な事件もなくダラダラと過ごす、こういう生活がまさに夢ですねぇ。
第一話の『彼女が水着に着替えたら』では、長編シリーズではお約束の水着回なのですが、異世界に水着はねぇだろ!という不条理をあっさり飛び越えてやってしまうこところに、改めてオタク文化の伝播を感じる。
ミュセルを始め、ヒロインたちの水着姿に歓喜の声をあげる慎一だけれど、その周囲では異変が起きていて、騒動の結末はしょうもなくも、国の思惑も絡んでいて、水着回をも利用する大人の世界の奥深さを知った。
ミュセルの母親が訪ねてくる第二話の『母、来る』では、普段、自己主張の控えめなミュセルが慎一と離れたくないために決意を振り絞って意思を訴える姿がいじらしかった。この母娘はもっと会話が必要ですね。
そしてBL欠乏症に陥った美埜里さんがクリーチャー化してしまう第三話『腐の七日間』では、まさに腐海のカオスが具現化して腐イルスがパンデミって天井と床が全裸の美少年で執事でバニーでゾンビ怖い。
美埜里さんのキャラで遊び過ぎですね。確かに、お色気要員でも腐女子キャラでも使える扱いやすいキャラだろうけれど、特に今回は悪ふざけが際立ってましたよ。キャラはより好きになったけれど株は下がった。
ミュセルの母親話は、今後の本編でも、関わってきそうですね。というか、ミュセルと結ばれれば逆玉の輿の可能性も微レ存。本来はお嬢様なのにメイドさんとか、なにそれクオリティ高い。さすが榊御大やー。