![]() | 烈風の魔札使と召喚戦争 1 (オーバーラップ文庫) 森田 季節 クロサワ テツ オーバーラップ 2013-08-22 by G-Tools |
大人気カードゲーム「ネオアルカディア」の実力派プレイヤーとして頭角をあらわしていたエイジは、正体不明の少女芹香との出会いをきっかけに、ゲームと同じ名前を持った異世界へと召喚される。その世界ではゲームのようにカードから精霊を召喚する魔札使(マージ)達の戦争が繰り広げられていた。
神風を吹かせる男
異世界に召喚されたTCGプレイヤーが戦乱のなかで英雄へと駆け上がる戦記ファンタジー。
TCGプレイヤー必見! 俺らが夢見た物語がこの中にある! 俺たちのターンが来たぞおおおおお!
異世界ネオアルカディアに召喚された主人公・エイジが、得意とするカードゲームに酷似した魔札使たちの召喚戦争に参加し、窮地に陥っていた侯国軍を蘇らせ、数で勝る侵略軍の劣勢を覆していく光景に胸が躍った。
四属性の作風を持つ森田季節さんでも、熱血と情愛を司る森田サマーさん系統のド直球な作品でした。
カードゲームに自分を捧げているエイジのTCG脳っぷりが印象的でした。遊びではない、未知の異世界に行くというのに嬉々としてゲートに飛び込んで、「そのほうが面白い」と言い放つ狂いっぷりが小気味いい!
あっという間に異世界に適応して、凄腕の助っ人として知識と経験と活かして騎士団を再編成して、次々と連勝を重ねていく戦いぶりも、カードゲームのプレイングと戦略戦術の定石が組み合わさっていて面白い。
魔札使たちの戦争は、地球のカードゲームめいているけれど詳細なゲームシステムはブラックボックス化していて、それも多人数VS多人数での集団戦なのでエイジ一人が局地戦で勝ってもダメというところが難しい。
それでもどんな時もポーカーフィスで自信満々なエイジの存在によって味方の軍が勢いづいて、彼に負けじと奮起する仲間たちの姿も凛々しくて、お互いを補うエイジとリッカのラブラブタッグが素晴らしかったw
主人公がビートダウン系のデッキで、黒幕がメタコントロール系のデッキという、相反するライバル関係の使い手とか熱いな! 原型はそのまんまMtGですね。エイジが緑単のストンピィで、芹香先輩が青単コントロールですねわかります。カードゲームを知っているとより面白味が見つけられる。読んでいる間中、TCG熱が沸き上がってきてヤバい。こんな感想なんか書いてるよりもデュエルしたくなりますね。誰か遊戯王adsやろうず!