ダフロン

2013年08月16日

魔法科高校の劣等生 11 来訪者編 下/佐島勤

4048916106魔法科高校の劣等生 (11) 来訪者編(下) (電撃文庫)
佐島勤 石田可奈
アスキー・メディアワークス 2013-08-10

by G-Tools

ヒューマノイド型ホームヘルパーロボット。付近にいた光井ほのかのパターンをコピーしたパラサイト=ピクシーは、その出自から、達也に付き従うことを決める。ピクシーからの情報により、『パラサイト』を理解した達也は、深雪らを連れ、残りの『パラサイト』を退治すべく、夜の青山霊園へと赴くが―。

 人と魔の新しき時代

 現代のエリート校である魔法科高校に入学した兄妹が繰り広げるマジカルバトルアクション。

 秘密兵器まで持ちだしてきても惨敗するリーナちゃんカワイソス。達也さん容赦無さすぎんよ。
 ピクシーに憑依したパラサイトを囮に、残りのパラサイトを一網打尽にしようとする達也と、米軍部隊を率いるリーナ、そしてパラサイトを利用しようとする十師族の思惑が絡み合う駆け引きに引き込まれます。
 魔法とはなんなのか、魔法師とはなんのか、パラサイトの来訪によって心揺れる若者たちが見所です。

 いつものことながら、達也さんは自分から秘密を明かしておいて、それで口止めしとこうってのは、ちょっと何言ってるかわからないですね。賢いように見えるけれど、本気で気づいてないとしたら天然なんだろうか。
 軍属なのに甘さがあって失態を演じるリーナ、一方、高校生のくせに覚悟完了している達也やエリカたちの違いは、魔法師としての育てられ方の違いでしょうか。日本の高校生は意識の高い若者揃ってるからな。

 パラサイトと決着をつけようとするも、十師族のさまざまな勢力から横槍が入って、大人の世界って奴は汚いなぁ。エリカ、美月、ほのか、レオに幹比古といつものグループの中にも役割分担ができているのが好き。
 深雪さんのブラコンはブラコンの域を過ぎているのには分かりますけれど、男性の理想も高すぎる。毎日、達也と暮らしていたら、そりゃあ他の男なんて目に入らなくなるだろうよ。兄離れするには先が長そう。

 さて、ようやく『来訪者編』が完結したわけですが、当初ライバル視されていたリーナと米軍は、達也と深雪にフルボッコされるためだけにやってきた感がありますな。リーナは戦略級というには疑問もあるが。
 短編の真由美さんの休日は、『来訪者編』の後始末、双子ちゃんの顔見せという意味合いが強かったかな。次回は二年生編。ときに、もうタイトル変えていいんじゃね? 『魔法科高校の革命児』にしようよ。

posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 電撃文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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