ブラック・ブレット (5) 逃亡犯、里見蓮太郎 (電撃文庫) 神崎紫電 鵜飼沙樹 アスキー・メディアワークス 2013-07-10 by G-Tools |
蓮太郎や木更、延珠、そしてティナは、楽しく平和な時間を満喫する。しかし蓮太郎のもとへ、小学校時代の友人が久しぶりに訪ねてきたことをきっかけに、彼らの日常は暗転する…。いわれなき殺人の容疑をかけられることになった蓮太郎。孤立無援の状態で決死の逃亡を図るものの、かつてない強敵が次々と襲いかかってきて
闇に堕ちた救世主
人類を脅かす怪物と戦う少年少女の近未来ヒロイック・アクション。
相変わらず幼女が無残に死んでくけれど、この作者は幼女を殺さないと済まない病気か何かなの。いいね!
何かの秘密を知ってしまった小学校時代の友人・水原が殺され、殺人容疑の冤罪で指名手配された蓮太郎が、警察組織の包囲網を躱し、襲い来る刺客を退けながら、事件の真相に迫っていく逃走劇が手に汗握りました。
また蓮太郎は新しい幼女と出会って、二人っきりで逃避行とか、そのロリを呼び寄せるスキル欲しいわー。
木更さんにお見合い話が持ち上がり、恋人でもない蓮太郎には「行くな」と言い出すことができなくて、木更さんも止めて欲しがっているのだけれど、お互いに意地を張ってしまう二人の恋愛模様がもどかしい。
さらに蓮太郎の元にはかつて友人だった水原が訪ねてきて、事情がありそうな彼の態度も気になって、気掛かりに捕らわれているうちに冤罪事件に嵌められていく展開が、うん、これどこのミッションインポッシブル?
冤罪を晴らすために脱獄した蓮太郎ですが、警察との逃走劇の合間にも、人助けに必死になる筋金入りのお人好しぶりですが、そうした行為が捜査員や民間人に好感を与え、ファンを増やしていく光景が微笑ましい。
水原のパートナーだった少女・火垂と合流し、真相を求めて反撃に動き出すうちに、蓮太郎を嵌めた謎の組織も口封じとして次々に刺客を送り込んできて、追う者、追われる者が入れ替わる水面下での暗闘が熱い!
都市の英雄として祭りあげておいて、あっさりと切り捨てる政治家連中の切り替えの速さには反吐が出る。
それにしても落ち込んでばかりの木更さん、役立たずだなぁ……。こうも自分たちばかりに災難が続いたら、さすがに誰かの関与を疑いません? さらに空気の延珠にティナ。深刻なヒロインの無能化がパない。
まあ次回で蓮太郎がヒロインを立ち直らせて、悪そうな謎の組織をぶっ潰してくれるのを期待しましょう。