彼女たちのメシがマズい100の理由3 (角川スニーカー文庫) 高野 小鹿 たいしょう 田中 角川書店 2013-04-27 by G-Tools |
兄のことが好きすぎて、「ガチでヤバい」からと山奥の超お嬢様学校に通う妹の華凪。そんな妹に会いに、2泊3日で長野県に向かうことになった葉介たち。今回は奇蹟的にメシマズがない幸せな時間だったはずが、生物実験室で再会した華凪はこんがり揚がったセミの唐揚げを作っていて!?
料理は、愛情と異常
メシマズな女の子たちに囲まれた少年の食への渇望を描いた新感覚リアル“メシマズ”ラブコメ。
最近のお料理モノはエロいという流行に乗ったつもりだろうが、この作品はゲテモノだから……。
寄宿舎のお嬢様校に通う妹の華凪に会いに泊まりがけの旅行に出かけた主人公・葉介を始めとした一行が、不思議系な妹の暴走に巻き込まれてと、どこに行ってもメシマズ女子に振り回される姿が可笑しい。
ラブコメは甘々で美味しいのだけれど、それをぶち壊しにする残念料理のシュールさがすべて。
新ヒロイン・華凪はなんて可愛くて面倒臭くて虐めたくなるような娘なんだろうか。
長年、実家に帰ってこないことから妹に嫌われているのかと思っていた葉介ですが、ブラコンを自覚していた彼女が一方的に線を引いていただけという、いじらしさを垣間見せつつも、自分と結ばれないのであればと、親友のオメガと葉介をくっつけようとするワガママぶりに、ちょっと叱ってやりたくなります。
メシマズ系女子の特徴として食べる人への思いやりが感じられないんですよね。味音痴と料理下手は例外ですが、基本的に食べる人が食べたい物を出せよと。作る側が食べさせたいものを押し付けるなって。
華凪の虫食なんてまさにその典型で、確かに虫食は歴史ある食文化で、見た目を抜きにすれば美味しいのかもしれないが、何も虫恐怖症の葉介に食べさせるものじゃない。見た目も料理のひとつの要素ですしね。
料理対決で本当は紅緒に勝って欲しいのに美味しいものに嘘のつけない葉介は、まあ仕方がない。
ただ葉介以外の他の審査員の判定基準が問題ありすぎるんですよ。あんたら本当に食通なのかよ。
最後はいかにも感動シーンらしくまとめていたけれど、今回もまた紅緒のメシマズがパワーアップ、いや、悪化しただけじゃないのか……。下手クソでも葉介が料理してまった方が食べれるだけマシのような……。
アニメ情報サイト「明鏡止水」管理人の花鳥風月と申します。
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