ダフロン

2013年04月17日

のうりん 6/白鳥士郎

4797373369のうりん 6 (GA文庫)
白鳥 士郎 切符
ソフトバンククリエイティブ 2013-04-16

by G-Tools

HEY! ニッポンの皆さん初めましてだナ!? ナタリー、テキサスからコウサクを嫁にもらいに来ましタ! 連れて帰って一緒にコメづくりするナ!? 最後の寮生来襲! グローカルな規模で超展開する愛と有機の農業高校ストーリー、全世界激震の第六弾! ――日本よ、これが農業だ。

 みんなこの地球に生きている

 元・超人気アイドルと純朴な田舎者の少年の農業学園ラブコメディ。

 で、でた〜〜w芋煮会とかいうリア充イベント参加奴〜www 全校生徒がみんな仲良すぎてけまい。
 再び来日したアメリカの留学生ナタリーを加えた耕作たちが、収穫の秋を迎えた畑で愛と笑いを巻き起こして、TPPで揺れる日本の農業の将来と立ち向かっていく決意溢れる姿に胸を打たれました。
 そしてこれをアニメ化決定とかスタッフは正気か! 『のうりん』はアニメよりも教科書にすべき!

 前巻のあの修羅場から、なに全員で混浴風呂とか入ってんだ俺も入らせろせめて飲ませろ!
 うどんに纏わる日本の小麦事情は、身近なものの原料が海外産ってのは知って切なくなった。
 日本の技術力をもっと活用して農業の生産効率を上げて欲しいですね。他で真似できないブランド化しようにもそれを妨げてるのがネームバリューに弱い、我々のような消費者というのが情けない限り。

 農家の秋といえば、一年で楽しい季節でしょうね。いつも以上にテンションの高い生徒たちのはしゃぎっぷりが可笑しい。秋なのに林太郎には春がきて……中国野菜みたいに爆発すればいいのに。
 農家が丹精込めて育てた作物が豊作になって収穫しても、食べる側の需要がなければ生産調整で泣く泣く捨てるしかなくて、経済という自分勝手な怪物に振り回される農家の悲哀が身に沁みました。

 完全な負け戦とも言える絶望的な状況にあって、それでも諦めず農家を志し、苦しい現状を覆そうと立ち上がる耕作たち若い農家や村おこしに励む起業家たちの頑張りと努力に期待したいです。
 シリアスで泣ける場面にちょいちょい邪魔してくる使徒っぽいクリーチャーの来襲やーめーろーよー。
 相変わらずカオスな挿絵ですが、これアニメ化したらどうなるんだろうな……オラ、ワクワクしてきたぞ。

posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | GA文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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