ダフロン

2013年04月06日

クロックワーク・プラネット 1/榎宮祐 暇奈椿

4063752933クロックワーク・プラネット1 (講談社ラノベ文庫)
榎宮 祐 暇奈 椿 茨乃
講談社 2013-04-02

by G-Tools

“時計仕掛けの惑星”。落ちこぼれの高校生・見浦ナオトの家に、ある日突然黒い箱が墜落する。中にいたのは―自動人形の少女。破綻と延命の繰り返し。作り変えられた世界と、変われない人類。理想と現実が悲鳴をあげる時、二つの出逢いが運命の歯車を回す!

 天才と変態の壊れかけた世界

 時計仕掛けの惑星を舞台に、天才と変人が世界に革命を巻き起こすオーバーホール・ファンタジー。

 これは1巻だけでも傑作になりうるシリーズ。ドタバタアクションのエンターテイメント性を追求してる。
 二百年間故障中だった伝説の自動人形リューズを蘇らせた機械オタクの主人公・ナオトと、社長令嬢にして世界的な天才少女・マリーが騒動の渦中で出会い、壊れかけた世界の歪みを修理するため、様々な妨害を吹き飛ばして、自分たちの信じる正義と理想のまま突き進んでいく光景が痛快でした。

 自動人形リューズさんの毒舌デレが素晴らしいです。自動人形でありながら自由意志を持ち、誰が相手でも構わず斬りつけるクールな毒舌キャラのように見えて、実はデレデレというギャップ萌え!
 生身の女性よりも機械が好きという変態ダメ人間のナオトですが、機械の故障を聞き分ける異常聴覚という取り柄を持っていて、誰にも成し得なかった問題をあっさりと解決してしまう姿が小気味いい!

 京都の地下施設で起きている重力異常を修理するため、技術者集団を率いて必死の調査にあたるマリーですが、2000万人の命と財産が軍や企業、政治家たちの陰謀のために虐殺されようとしている真実に気づいた時にはすでに遅く、どうすることもできない彼女の悔悟と義憤がやるせなかった……。
 そんな四面楚歌の状況下で、権力を敵に回して己の信念を貫くナオトとマリーの姿に胸が躍った!

 徐々に危機感を煽っていき、一気に問題収束に向けて駆け下りていくこのジェットコースター展開がスリル満点でたまらない。展開の進行と共にトップスピードが加速していくこの疾走感が病みつきになる。
 1千年後の未来ですが、様々な技術が欠落して衰退していってるところも何か理由がありそう。
 結末が冒頭の状況を説明して2巻に繋がる引きは変則的で面白いと思いました。早く2巻を寄越せ!

posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 講談社ラノベ文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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