![]() | ログ・ホライズン6 夜明けの迷い子 橙乃 ままれ エンターブレイン 2013-03-30 by G-Tools |
アキバの街中で起こるはずのない殺人事件が発生! アカツキは「天秤祭」を機に芽生えた焦燥や戸惑いを抱えたまま、震える心を駆り立てアキバの夜を奔走する。力を得たい──彼女は今までためらっていた一歩を踏み出した。
女子力を上げて、小太刀で殴る!
オンラインゲームの世界に閉じ込められたプレイヤーたちが世界を変える冒険に挑むファンタジー。
女子会パワーおそるべし! アカツキさんカッコカワイイ! 恋する乙女はやっぱり最強でした。
アキバの夜を恐怖に変える謎のプレイヤーキラー・殺人鬼が出没し、アカツキとレイネシアを中心とした女性プレイヤーたちが殺人鬼捕縛のために一致団結することで成長していく姿が胸を打ちました。
人気投票結果第1位のアカツキさんが、さっそく主役のエピソードで、アカツキ分を大量に補給できました。
力不足な自分自身に対するアカツキの焦燥や葛藤がもどかしくて、周囲を羨んで嫉妬してしまう自分によけい自己嫌悪に陥って、自分で自分を追い込んでいってしまう姿が痛々しくて読んでて辛かった。
生まれながら大貴族としての責務を背負わされ、ある種の諦観を身につけてしまったレイネシアも、冒険者と大地人とを区別する壁を作って、自ら進んで何かを求めようとしない空虚な生き方がもどかしい。
レイネシアの護衛のためにギルドの境を越えて女性プレイヤーたちが一同に集まり、毎日のように開かれる女子会は楽しげですが、それだけにアカツキとレイネシアだけが沈んでいるのが浮きますね。
殺人鬼の正体が、冒険者と大地人の関係に亀裂を生むものだと知って、事態を収拾するためにシロエならどうするかと考えて、女子会メンバーの手を借りて犯人を狩りたてていく戦闘シーンは興奮しました。
アカツキが得た新技"口伝"は、そりゃあ、技術や魔法の開発がアリなら、技の開発だって出来るよなぁと想像通りでしたが、そうしたシステム外のチートを許容してしまう大災害の影響が気がかりですね。
死したアカツキが束の間、静かな渚で出会ったシロエですが、そういや出番がないなぁと思ったら、いったいどこにおんねん。次回は、シロエ側のエピソードらしいですが、そうしたらアカツキ出てこれないじゃんヲイ!


