ダフロン

2013年04月02日

聖剣の姫と神盟騎士団 I/杉原智則

4041007623聖剣の姫と神盟騎士団I (角川スニーカー文庫)
杉原 智則 Nidy‐2D‐
角川書店(角川グループパブリッシング) 2013-03-30

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魔法使いの少年ダークは凄腕の剣士フィーネと出会い、無理やり無敵の騎士団に加入させられる。だが、ラグナの谷を守るその騎士団は今や弱小の"二代目"だった! 一方、谷には帝国の魔の手が迫っていて!?

 騎士団の卑怯者

 名誉ある騎士団の崩壊を防ぐため、一人の小悪党が再建に挑む異世界戦記ファンタジー。

 これは新しいな! 何よりも主人公が一番信用出来ないっていうのがぶっ飛んでます。
 国境のラグナの谷を守る無敵の傭兵騎士団"聖剣団"の団長グラジスが倒れ、崩壊しかかった聖剣団を立て直すために奔走する見習い、主人公・ダークのなりふり構わない卑怯っぷりが可笑しかった。
 邪道ものというか、外道もの。知略と戦略ではなく、どこまでもズルい悪知恵で戦うところがウケるわ。

 言動の端々から滲み出る主人公・ダークの小物臭がすごい。口では大言壮語を吐くくせに、相手に敵わないと悟るや命乞いと、言ってることとやってることがコロコロと入れ替わって忙しい奴だな!
 敵であったダークの心臓に魔法の刃を突き刺し。文字通り命を握るフィーネはこれまた正反対に生真面目な性格で、彼女の融通が効かないところを上手くダークが補っていく、いいコンビでした。

 一騎当千の英雄、英傑たちが集まったドリームチーム"聖剣団"でしたが、カリスマ団長であったフィーネの父・グラジスが敵の魔導師の魔術によって昏睡に陥ってからは、意見がわかれて散り散りになってしまう姿が、なんとも不甲斐ない。団長不在の緊急時にあって、まったく足並みの揃わず自分勝手に動く英雄たちよりも、自分らが何をすべきかわきまえている小悪党の方が理性的に思えてしまった……。

 取るに足らない凡人である自分より、実力も人徳もあるのに、当然のことがわかってない英雄たちに対するダークの苛立ち、もどかしさはすごく共感できた。彼らの尊敬する団長もさぞ嘆いてることだろう。
 敵国からの侵略を防ぎつつ、バラバラになった英雄たちを一人ずつ騎士団に連れ戻していく話になるようですが、戦争になるとダークがすぐに裏切りそうでアレ。先の展開がさっぱり読めないわ。

posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 角川スニーカー文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして、最近新しくラノベ感想まとめサイトを立ち上げた者です。こちらのサイトの感想へリンクを多数貼らせていただいています。もし問題等ありましたらご連絡ください。また、お暇な折に拙サイトをご訪問いただけると幸いです。よろしくお願いします。
http://lanorevi.net
Posted by らのれび管理人 at 2013年04月03日 21:59
はじめまして。
リンクはフリーですのでご自由になさって構いません。
時間があるときに寄らせてもらいます。
Posted by 愛咲優詩 at 2013年04月06日 23:54
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