![]() | ゼロ・イクステンド 赤井 紅介 集英社 2007-02 by G-Tools |
【突然あらわれた少女ラウラ。彼女は超能力者で、何者かに狙われている二人は一緒に生活することに!? ラウラに惹かれていく圭一郎だが・・・】
日常とは、力ずくで作るもの
謎を秘めた少年と超能力者の少女とのサイキックアクション。
二つの平行世界のそれぞれの存亡をかけて長きに続く争い。
その決着のカギとなる圭一郎に襲い掛かる超能力者たち。
争いを避けるべく、平行世界からやってきたラウラと共に、どちらの世界も滅ぼさない方法を探す彼の戦いを描きます。
何事にも無関心で透明な生き方を望んでいた圭一郎が、無邪気で活発なラウラと出会い、平行世界の存在と事実を聞き、
さらに亜由美と和彦から正体を明かされ、大切な日常が偽りだと知ってしまった彼のやりきれなさが見ていて辛かった。
そしてそれから失った日常を力ずくで取り戻そうと、キャラが変わったかのように敵味方相手に立ち回る策師っぷりがいい!
一度は決別したはずのラウラや亜由美、和彦が、再び圭一郎の周りに戻るシーンでは、非情になり切れない愛と友情の甘さとか、青春少年少女たちのしょっぱい味が大変よろしい。
サービス精神旺盛なラウラが弱エロスですが、お堅いようで男心をくすぐる技を知り尽くしている亜由美には勝てんな。
白拍子には何か奥義でも伝わってるのかw
敵と出会えば即戦闘ですが、バトルシーンは悪くないです。
力押しで挑むイクステンドたちの性質を見抜いて、隙をつく。
ロジックが練られた駆け引きを描けていたと思います。
まあ最後は、隠された力が覚醒してあぼーん展開でしたが。
腑に落ちない点といえば、一巻で伏線を回収しきれなかったことでしょうか。シリーズ化が決まっていて、続巻を盛り上がらせるつもりならいいんだけど、そうでないときは一巻目は綺麗に完結しているくらいのほうが読み手は安心するんですよ。
とりあえず設定はベタだが、中身はカッコよさげだったので次巻は絶賛期待中なんだけれど・・・、出ますよね?


