![]() | 銀の手のシーヴァ ハカセとコトリ 立原 透耶 曽我部修司×高山瑞季 (シトロネット) ソフトバンク クリエイティブ 2007-02-14 by G-Tools |
【魔法王国の王子シーヴァは、幼なじみのレイアードと共に「異郷」と呼ばれる世界への移動を試みる。しかし、彼らがたどり着いた先はなぜか機械力によって統べられた場所だった】
主人公、出る幕なし!
魔法の国の王子様と機械人形の少女の出会いの物語です。
転移の魔法によって機械帝国にやってきたシーヴァが、スクラップ場で拾った自動人形コトリ。
異界の神の力を借りコトリを直したシーヴァは、微かな手掛かりを元に、彼女を作った「ハカセ」なる人物を探し始めます。
無鉄砲で好奇心旺盛なシーヴァ、冷静で皮肉屋なレイアード、シーヴァにベタ惚れの異郷の神である少女、星華。
シーヴァを中心にまとまった仲間たちの絆を感じますね。
とくにレイアードのシーヴァへの溺愛っぷりが面白かった。
あとなんでそんな強いんだよ! シーヴァの活躍がかすむw
大筋としては、機械の支配から生身の人間たちが尊厳を取り戻すといった流れですが、機械の体でも生身でも、昼と夜が変わればやってることは同じという、どちらも絶対に正しいとは思えない、心が荒んでしまった人々の姿が恐ろしかったです。
ただ、いまいちノリ切れないというか、魔法王国と機械帝国とか世界観をとっても偏りすぎててしっくりこない。
シーヴァやレイアードが故郷から家出したことは、物語の中で何度も触れられているのに、具体的なことは何ひとつ分らないというのも煮え切らないものを残します。
黒幕の「ハカセ」もよくあるパターンのラスボスだったし。
まずシーヴァとレイアードの魔法王国でのエピソードを最初に書くべきだったんじゃないですかね。
一巻を読まずに、二巻目から読んでしまったようなカンジです。


