ダフロン

2007年02月23日

灼眼のシャナ 14/高橋弥七郎

4840237190灼眼のシャナ 14 (14)
高橋 弥七郎
メディアワークス 2007-02

by G-Tools

【坂井悠二は一人立っていた。そこは二人の少女が待つ場所へと向かう岐路でもあった。自分の想い人が来ることを願う少女たちに、少年は決断を迫られる】

いや、なんというか、悠二スゲェ!


クリスマスイブに悠二を巡る争いに決着をつけようと、ひとつの計画を話し合うシャナと吉田一美。
ついに二人のどちらかを選ばなくてはならなくなった悠二ですが、その邪魔をするかのように都合よく[仮装舞踏会]の"紅世の徒"が来襲。運がいいな、このヘタレ!www

そんな悠二がありえないくらい主人公をやっていました。
シャナ不在のときに現れた"紅世の徒"の人質となりながら、
冷静に相手の企みを看破さしめた思考の冴え、弱いとはいえ周囲に被害を出さずにひとりで敵の徒を討滅したその手際。
ただのイチャイチャシーンとしか思えなかった毎晩の特訓が、まさか身についていたなんてと驚くばかりです。

一息ついた隙を襲ってきた"壊刃"サブラクの不死身とも言える耐久性のタネを見抜いて反撃に転じる場面が燃えます。
いつもの唐突に始まって力押しで終わるようなバトルじゃなくて、久しぶりに駆け引きを魅せたバトルでした。

シャナには育ての親であるヴェルヘルミナ、一美には突然告白してきた池と、それぞれの決意を鈍らせる存在が現れ、
しかし最後には彼女らの背中を押して送り出すところに想いがあふれてますね。池、かっこいいよ池!

あとがきにもあるように、ついに「転」の最終編です。
10巻以降のフィレス登場前後がやたらダルかったんですが、
今回は手堅くストーリー構成が右肩上がりで盛り上がってまとまってました。ようやくマンネリ脱出かー。
最後の最後でせっかく素晴しい成長ぶりと活躍を見せた悠二がとんでもないことになっちゃってますが、さすがにコレは次巻に期待せざるを得ない!

あと完結まで2、3巻かな。電撃きってのご長寿シリーズもいよいよ終わりが見えてきました。
posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(2) | 電撃文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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