いぬかみっ! 12 (12) 有沢 まみず メディアワークス 2007-02 by G-Tools |
【スイスにいる犬神たちから啓太に緊急の助けを求める連絡がきた。早速、啓太は空間をつなぐ魔道具を赤道斉から借りることにしたが。「こんなもの使えるか〜〜〜〜〜〜」】
「いいか?強烈な欲望の念を持ってこのオマルを潜れば世界中のどんな便器にも一瞬で」
「帰れ! いいから帰れ!」
煩悩は空間を越える!w
もはや可愛い女の子たちとの同棲物語と化した「いぬかみ」。
暇をもてあます啓太を取り合う女の子たちの駆け引きがよかったです。モテモテな啓太を前になぜか大人しいようこの『オンナのワザ』にはやられた。ナイスインターセプト。
それにしても赤道斎のセンスはいつもアホらしくて好きですw
救援を受けてスイスに向かった啓太の活躍が意外でした。
まさかガチバトルな展開でくるとは思わなかった。
ようこ抜きで薫の犬神たちを見事に率い、戦闘の状況に合わせた絶妙な指示もさることながら、全力を出した戦いそのものが楽しくてしょうがない啓太のテンションが犬神たちに伝わって、いやがおうなしにバトルを盛り上がらせています。
啓太の犬神使いとしての才能に気づいた犬神たちに本当の敬意が交じっていました。好感度フラグ急上昇。
昔はあんなにも嫌っていたのに、今やすっかり啓太ファン。
一方、たいてい啓太と一緒に貧乏クジを引く仮名さんは、
今回はホモ疑惑をかけられて大変変態なことになってます。
やっぱりこういうバカバカしい変態ネタこそが「いぬかみ」だw
またストーリーとは関係ないインターバル的な短編集。
まあ裏で黒く動いている人は動いてましたし、念願の四種の精霊も揃いました。しかし宇宙人とゴリラと壺と玉子で何ができるのか予想もつかないんだが・・・。
最後に仲間たちの思い出をひとつひとつ切り捨てていくなでしこの姿にゾクリとさせられますね。
さて、はたして啓太は本当になでしこを止められるのか。
みんなが待ち望んだ薫の復活は叶えられるのか。
かなりの期間で続いたこのシリーズも次でとうとう最終巻。
結末の行方から眼がはなせません。