サイコメ 1 殺人鬼と死春期を (ファミ通文庫) 水城水城 生煮え エンターブレイン 2013-02-28 by G-Tools |
未成年犯罪者を集めた「プルガトリウム更生学院」。そこに冤罪で入学させられた神谷京輔周りを見ると美脚美女にゆるふわ系少女……なのに実は殺人犯。その上、京輔は異例の《12人殺した殺人鬼》として学院中の注目の的になり、正体不明な巨乳のガスマスク美少女・氷河煉子にまで迫られて
殺人鬼でも恋がしたい
殺人犯を集めた更正学院に冤罪で入学した少年が繰り広げる学園サイコパス・コメディ。
キャラ全員、犯罪係数高すぎぃ! サイコパス真っ黒でドン引くわーいいぞもっとやれ!
十二人もの大量殺人の冤罪を着せられ、未成年殺人犯のための更生施設へと入学した主人公・京輔が、頭の狂ったクラスメイトたちに囲まれながら、自分の信念を貫いていく姿に魅せられました。
殺人鬼の歪んた思考に精神が侵される……というよりも、おっぱいの誘惑がやばかったおっぱおっぱ
冤罪で入学した京輔の他は、本当に殺人を犯して捕まった者たちばかりで、そんな中でも彼に着せられた12人という殺害数は飛び抜けてて、畏怖と恐怖で周囲に一目置かれるけれど、内心ではごく普通の一般人らしく、いつバレるか、襲われないかとビクビク怯えている、そんなギャップが可笑しかった。
生徒も教師も異常性癖、変態快楽の持ち主ばかりで一瞬も油断ならない日常に緊張感があります。
クラスメイトの中には様々な境遇を経て学院にやってきた少女たちも居て、なし崩し的に関係を深めていくうちに、次第に明かされる彼女たちの犯した殺人エピソードが不条理でやるせなく、切なかった。
学院に秘められた真実を知って、理解していると思っていた煉子の本性を突きつけられて、それでも"誰も殺さない"、"誰にも殺させない"を貫く京輔の健全さが、この狂った世界で唯一の救いだった。
読んでいる間中、倫理道徳の欠如したマッポーめいた世界観に、ここ、本当に日本かよ……と、思わずにいられませんでした。ぶっ飛んでて面白いのですが、最近の若者の日常離れは深刻化してるなぁ。
犯罪心理とかそういうシリアスな要素は、割りとあっさりしてて、むしろ性欲肉欲フェチズムをビンビンに刺激してくる要素満点でニヤついちゃいますね。おっぱいのためなら殺されてもイイという方にオススメです。