ダナーク魔法村はしあわせ日和~ひみつの魔女集会 響野 夏菜 集英社 2007-02 by G-Tools |
【ダナーク魔法村に転任して約一ヶ月。イズーは、突撃魔女娘のビーに「夜になったら外へ出てはいけない」と警告される。ひみつの魔女集会があり、守らなければ恐ろしいことが起こると言われるが…!?】
ひみつがいっぱい!
ツンツン警察署長とお転婆魔女のメルヘンファンタジーです。
村の女性は老いも若きもみんな魔女。男性も三割は魔法使いというダナーク村にも『冬始まりの日』がやってきた。
そして魔女にとっては大切な魔女集会が開かれたその夜、
男子禁制の集会をシーカーが覗いて囚われてしまう。
イズーは彼に代わって魔女たちから試練を受けることに。
普段クールなのに案外お人好しな警察署長。見事なツンデレ
にしても生真面目というか、イズーは本当に頭固いなぁ。
いちいち魔法にビビリすぎだよ、いい加減順応しましょう。
でも、ビーに優しくした後で、ふと我にかえって恥ずかしさに悶える姿は、ちょっと微笑ましい。
なんだか最初の頃に比べキャラが柔らかくなってきましたね。
よくも悪くも村の暢気さに毒されてきてますか。
「半端者」と言われて傷ついて落ち込んでいるのに、無理をして明るく振る舞っているビーの笑顔がなんとも健気でした。
魔法がいっぱい、メルヘンがいっぱいのダナーク村ですが、
魔女も魔法使いも、魔法という理の環の中で生きていて、
望むも望まざるもそれに縛られているというお話でした。
前に気になった「あっち」は大体なんとなくわかったけれど、
魔女集会、何やってたんだろう。<マリークの瞳>や失われかけている魔法の力といった全体ストーリーに関わってきそうな構成要素もチラホラと出て、また新しく気になることが。
それにビーとギャラントの関係とか・・・・・・マヂデスカアレ。
でもこのシリーズは、なんでか後半シリアスだなぁ。私としては、もっと可愛くて楽しくなるようなド田舎ライフストーリーを期待してるんですが・・・。まあキャラは嫌いじゃないので、次回こそほのぼのとなりますように。