![]() | 薔薇のマリアVer2―この歌よ届けとばかりに僕らは歌っていた 十文字 青 角川書店 2007-02-01 by G-Tools |
【あのとき歌った歌は、今、届いているのだろうか?クランZOOの過去を描く短編集。ダージュ、ブルーズ、エレジー、そして夜曲。4つの歌が奏でる哀しくも愛しい過去】
表紙で一万回悶えた
■賢者が愚者に捧ぐダージュ
ジョーカーさんはとても面白い人だ。
トマトクンや髭と並んで全然キャラが負けてない。
口では嫌味ばかりですが、なんでZOOに入ったんですかね。
ああ、みなまで言わなくてもOKです。つまりはツンデr・・・。
『少年探偵ごっこ』をしたがるジョーカーさんは、ロマンがわかっとる!
そしてトマトクンにまた愛人疑惑。何股ですか、まったく。
リルコにロム・フォウ、サフィニア、えと、あとは・・・・・・りりぃ?
■月下砂界夜曲
今回、一番ハードで、エロエロで、キルキルな話。
意思を持たないアサシンとして洗脳されてきたピンパーネルが、悲恋をきっかけにして自我を取り戻すまでが切なかった。
生きることが愛の証しなら、もう命を粗末にしてはいけない。
ピンパーネルはZOOメンバーでもとくに過酷な境遇を強いられ続けてきた方ですね。
まあそんな彼も、いまとなってはカタリのせいで、お笑いコンビのツッコミ役ですが。
■男が背中で歌うブルーズ
ちょwww美人局キタコレwww!!!
騙されたと知っても、惚れた女のために笑って別れてやるなんて。そこでお得意の信念をぶち上げますか、ヤラレタ。
これまで散々、バカだ、魚だと思っていたが、こんな男前な魚類は見たことがない!!
お前の漢気は忘れないよ。カタリィィィィィィィ!!!(つДT)
■小さな恋と裏切りのエレジー
んが、マリアのメイド服でカタリの存在がどうでもよくなった。
『小さな恋』はヴィンセントからマリアへの気持ちを表してるんだろうけど、マリアも彼との生活に安らぎを感じていた様子。
お互いに相手との距離を探っているような、不器用なやり取りが初々しくて身悶えいたしまする。
これまでアジアン×マリアローズ一筋だったが、ヴィンセント×マリアンヌも(゚∀゚)イイネ!!
それぞれ辛い過去を背負ってきたのに、今はそれを胸に秘めて皆で笑いあって鍋を囲んでいるラストの絵が素敵です。
実にZOO萌えな一冊でした。さて、本編はどうなるかねぇ?