![]() | パーフェクト・ワールド What a perfect world! Book.2 清涼院 流水 講談社 2007-02-02 by G-Tools |
【車イスの青年“エース”こと一角英数は、留学生レイの消えた父親を捜す唯一の手がかり1週間に1度だけ京都のどこかに現れるという謎の“ワンネス”を求め、調査を開始する】
「で――その少年は、なんと言っていたの?」
「……カタナガタリ」
さすが御大・・・・・・、台無しだ!
留学生のレイと車イスの青年・エースの英語づけ観光案内。
2月になり、『ワンネス』の手がかりを探し始めた二人。
レイの奇妙な言動に疑惑が膨れ上がるエースにハラハラ。
前巻で謎めいていたニシオ少年の正体ってあの人かよっ!
宣伝か知らんが、場外からいきなり変化球が飛んできた!
これだからメタ作家は嫌なんだヽ(`Д´)ノウワァァン!!
二話目の今回は、京都の文化が若干テーマでしょうか。
京都の名所のどこかに現れるというヒントから、『露店』にアタリをつけたエースは、レイを節分の『追儺式』へ誘います。
新撰組の屯所があった壬生寺。吉田神社の節分祭。
そして後半では京都四大名所のふたつ、二条城と清水寺を巡る光景は旅情たっぷり。なんかそれこそ本当に観光ガイドブックを眺めているような気分になります。
個人的には京都観光案内をメインにして、エースの英会話レッスンは日常会話の中でさらりと流してほしいのですが・・・。
ひとつの章丸ごと使ってまで<キャナスピーク2>の解説をしなくてもそこまで面白さは変わらんよ。魔法の言葉読みづらー。
清水寺のシーンなんて数ページじゃないッスか・・・あつかい小さ!
あと不満があるとすれば、ヒロインが少ないってことですね。
エースが片思いしているらしい花屋のお姉さんとか、英会話教室の女の子たちとか積極的に物語へ絡ませましょうよ。
ラノベ専としちゃ、恋愛要素がない話は物足りないんですよ。
腐女子にとっては、いつもイチャイチャと車椅子デートをしているレイとエースさえ見れれば満足なのかも知れないけどさ。
ってか、前巻よりページ数少ないのに値上がりって・・・うぉい。
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