![]() | 私のKnightになってよネ!3 佐藤 了 石田 あきら エンターブレイン 2007-01-29 by G-Tools |
【MALLSとARES。相容れないふたつの組織の抗争の鍵となるのは恭子の存在だった。恭子を傷つけないために裕也は、彼女から距離をとるのだが、そこへ結婚を迫る許嫁が現れ・・・】
「俺は結婚するつもりはない!」
「おまえの意思なんかどうでもいいんだ!」
斬新な民法だな!w
眠り姫と龍の血を継ぐ少年のボーイミーツガール最終章。
恭子との仲がぎくしゃくしている裕也の元へ許嫁の御影彩奈が現れる。『異なる人々』を支配するMALLSとALESの全面戦争が近づき、裕也は未来への決断を迫られます。
許嫁登場による修羅場というより、恭子と裕也二人のお話。
運命に逆らおうと、自分の意思で行動し始めたまではいい、
しかし大事だから、なにも関わらせない、なにも知らせないってのは、それはまあ男のエゴだよ裕也。
置いてけぼりにされた恭子を見ていると胸が苦しくなります。
危険から遠ざけていれば自分は満足かもしれないが、相手の気持ちも大切に思うなら絶対に離れず守ってやるのが男だ。
そうして突き放されても、後を追いかける恭子が健気です。
好きだから役に立ちたい、好きだから無理をしてほしくない。
「好き」という気持ちが、お互いを隔ててしまうこのもどかしさ。
恭子が、あのまま大人しく引き下がるではないと思ってたが、
それにしても意外なキャラが彼女の背中を押しましたね。
宮崎大地ナイスフラレっぷり。お前はアホだけど、男だった。
二つの組織の抗争は、最後は怪獣大戦争になってしまい、
頭の悪いオッサン二人が桃色少年に諫められたようなもんですかね。わりに締まらない決着になってしまったかも。
まあ無難だが、綺麗なハッピーエンドなんじゃないでしょうか。
1巻での超展開は凄まじかったが、2,3巻ではシリアスとほのぼのを両立させていたと思えるので私は満足です。
さて次はどんな話が飛びでてくるか、楽しみに待っています。