![]() | 暗闇にヤギを探して 2 (2) 穂史賀 雅也 メディアファクトリー 2007-01 by G-Tools |
【草加合人は、突然先輩に誘われてプールに行くことになる。泳ぐのは苦手なのに。しかもそこでおかしな女の子と出会い。合人はまたしても奇・な出来事に巻き込まれていくのだった】
海産物できたか・・・
ノートを食べちゃう先輩と朴念仁の後輩の学園ラブコメディ。
ミリオン先輩と行ったプールで出会った不思議な少女まひる。
合人を気に入った彼女は、再び彼の前に現れ交際を申し込む。かくして合人をめぐり、ミリオン先輩と風子をまじえた三つ巴の争奪戦が本人そっちのけで加速していくといったお話。
風子のきぐるみ七変化が楽しくて好き。ジョーズカワイスw
合人の天然っぷりに周りが振りまわされたカンジかな。
相手の好意に気がつかないのと、自分の恋愛感情がわからないというダブルパンチで鈍ちんなのが見ていて非常にやきもきさせられます。お姉さんといい、淡々とした家系なのか。
ラブコメなので多んな女の子に囲まれるのはわかるが、せめて自分の主義主張だけはハッキリさせてほしかったかも。
合人を『特別』な存在だと、だんだんと心の中で占める割合が大きくなっていくミリオン先輩が乙女でよかった。
それに比べて、まひるの言う『特別』ってのは、能力を抜きにして、あくまでも対等な相手でいられる人間ってことだよね。
まひるのはそれは恋愛感情ではない気がする・・・。
むしろ浜の話になるとムキになるところからして、ツンデレ?
あとの方まで風子が部外者扱いだったのがなんですなぁ。
なんというか現実感に乏しい、まったりとした物語です。
読んでいてときどき白昼夢のようなシーンに遭遇するのが、それはそれでかわってるし、面白い個性になっている(?)
しかし前巻のときもそうだったけれど、前半に置いた騒動にくらべて最後の結末が尻切れトンボで竜頭蛇尾。
なんかもう少しエピローグで語るべきものを語ろうよ。
結局、話も曖昧なままですし、次こそキッチリ締めてください。
きぐるみシリーズも陸・海ときて、次はいよいよ宇宙だな!
この巻でも終わり方の唐突さが気になりますね。
自分個人としては、作者はこの物語を、ここで終了させてもいいような終わり方にしたんじゃないかとも思ったりするんですよ。
不人気でこのまま打ち切りの可能性を考えたのかも
このまま続けて、ミリオン先輩には幸せになって欲しいと思いますけど、ミリオン先輩が幸せになると、風子さんはどうなるのか、
難しいところですね
風子がフラレるにせよ、自分で作った設定の不完全燃焼は頂けない。
まあ私は風子ファンなので、他聞に彼女寄りの意見ですが。