![]() | エモーショナル・ハウル―鋼殻のレギオス5 雨木 シュウスケ 富士見書房 2007-01 by G-Tools |
【ついにツェルニ最強の第一小隊との対抗試合を迎える第十七小隊。ニーナの発案で強化合宿が行われる。その夜、ナルキに呼び出され、レイフォンは自身の過去を語るのだが】
「傷つくのを恐れるのは間違った行動ではないよ。だけど、傷つかないものに美しいものがないのも確かだ」
青春とは自傷の日々だ!
強い故に過ちを犯してしまった少年の再生を描く青春物語。
第一小隊との試合を前にした合宿で、事故に遭うレイフォン。
いまや小隊の要となったレイフォンが欠けてしまう事態に、それでもニーナたち第十七小隊は全力で勝利を目指す!
まあそんなことよりも、もっぱら読者が注目してるのはレイフォン争奪戦の行方なんですがね。
レイフォンを信じたメイシェンの必死なフォローがよかった。
まったくどうして皆レイフォンの過去を責めてばかりかね。
過程にこそ問題はあったかも知れませんが、それによって助けられた人々もいることを考えれば、誰か一人くらいは彼を認めてやってもいいんじゃないかと前々から思ってしてました。
しかし一般人と武芸者、さらに武芸者と天剣授受者の間にある決定的な溝までは理解しているとは言い難い。
本当の意味でレイフォンの苦悩を共有できるのは、やっぱり同じ天才肌のフェリしかいないのかな。
メイシェンリードと思えば、戦場ではすかさずフェリが引き離しますね。料理シーンでも、陰でコソコソするフェリがイイ!
レイフォンこそ試合に出場できなかったが、ナルキが正式に入隊し、前巻登場の縦ロール嬢まで加わって大幅戦力うp!
第十七小隊も次第にメンバーが揃ってきました。
単体では最強ですが、メンタル面ではどうにも中途半端なレイフォンを、今後これからどう支えていくかに第十七小隊のチームワークが問われていきそうです。
そしてついにリーリンがレイフォンに会うためグレンダンを出発しましたが、う〜ん、再会は次の次の巻あたりですかな。
まあハイアの送った手紙が一ヶ月で陛下の手元に届いてるんだから、そう離れてはいないのでしょう。
そして強制的に超神水イベント突入のニーナはどうなる!?
かなりのハイペースですが、次回五月刊行頑張ってください。
とりあえず今日のオチ。なんかハイアが仲間思いのイイ奴に思えてしまったじゃないか!