![]() | ウィザード&ウォーリアー・ウィズ・マネー3 (電撃文庫) 三河ごーすと 切符 アスキー・メディアワークス 2013-02-09 by G-Tools |
皿次と陽月は“独自解釈”の致命的な弱点を発見され、苦戦を強いられるようになっていた。そこへ現れたのはダブルス・マネーの運営を手掛ける秋保光流と天空高等民街最強のペアである二人の少女。陽月の天空高等民街行きと引き換えに彼らが提示した条件は、皿次とのペアを解消することだった。
想いは、遥か彼方の天空へ
TCGをベースにした人気競技で少年と少女が格差社会をのし上がるバトルエンターテイメント。
終始、皿次がヘタレ化しすぎててイライラしました。何故これまでの成長を逆戻りさせた……。
独自解釈の弱点を研究され、苦戦するようになってきた皿次と陽月に、天空高等民街行きの話が持ちかけられ、このままペアを組んで戦っていけるのか、それぞれの心が揺れる姿がもどかしかったです。
主人公とヒロインはgdgdしてましたが、その二人を支える友人たちの献身が身に沁みました。
強敵相手に対策を取るのはゲームの世界では当たり前。自分たちがこうするという思考停止した戦術しか頭にないのだから、コレでは勝てないのも当然だわ。ゲーマーとしての未熟さを露呈してましたね。
陽月の弱点を突かれただけで一気に弱体化してしまうのは、皿次が陽月に頼り切りだからでしょうに。ここが自分たちの強さの限界だからとお前は何もしてねぇクセに勝手に諦めるなよ! ダメだコイツ!
陽月にプロポーズをした秋保光流の策略を知っても、陽月を止めないどころか、ウダウダと無気力に陥って引き篭っている理由がわけがわからないよ! そこは怒りに燃えないといけない場面だわー。
ティアや委員長の後押しで、ダブルス・マネーの決闘にこぎつけるまで相当やきもきさせられました。
皿次も陽月に気持ちを伝えましたが、速さが足りない! まあそれでも告白が実ってトントンですかね。
最強ペアと戦うにも、これまでと戦術がそれほど変わってるようには思えませんが、むしろその場しのぎのチートだったし。最後に自分たちの弱点を克服するような展開を見せて欲しかったなぁ。
このシリーズは、この3巻で完結だそうです。これも唐突ですねぇ。何やら『打ち切り』といういやーな単語が思い浮かばずにはいられないのだけれど、それならもっと派手な結末があっても良かったなぁ。