![]() | パーフェクト・ワールド What a perfect world! Book.1 清涼院 流水 講談社 2007-01-10 by G-Tools |
【京都で車イスの生活を送る一角英数は、特殊な能力で1日に1分だけ秘密のヒーローとして人助けを行っている。そして彼の家にホームスティにきた金髪の青年レイにもまた秘密があった・・・】
「この世界には、魔法のコトバがある」
答え、『google』
1年間の留学生として京都にやってきた米国人のレイ。
ホストファミリーになった車イスの青年・一角英数(エース)。
1週間に1度だけ、京都のどこかに現れるという『ワンネス』の謎を追いかける二人の異文化交流・英会話ミステリ。
会話の中に英語が使われている、珍しい横書きの本です。
文中に英文法の解説がされていて、まるで『英語でしゃべらナイト』を小説で読んでる気になってきます。
物語を読めば英語と京都と運命の達人になれるというのが、
作者の歌い文句ですが、確かに京都の観光案内も詳しい。
初めて京都を訪れたレイにエースは、まず京都駅を中心としたY軸の烏丸通りとX軸の御池通りを案内していきます。
京都を知らない人でも、まずこの1巻目を読めば、おおよその京都の全体像がイメージできるようになっているでしょう。
まあ、運命がなんのことだか、まだまだわかりませんが、
事故で車イスになって以来、「世界は不完全だ」と思い続けているエースの、心の再生も描かれていくとよいですなぁ。
レイについても、典型的な留学生というありふれた印象から、
次第にキャラが出はじめ、とくにラストでの引きが強烈。
物語をぶち壊しにした『とく。』での1件から、久しぶりに清涼院の本をおそるおそる手にとってみたけど、よかったです。
無難に面白い。なんつ−か、このままの出来で十分なので、
お願いですから超人バトルへ発展するのだけは止めて・・・。
物語が破綻しないことを祈り、こちらの大河ノベルも期待。
おまけ。
ここでブロガーが知っておくといい英単語を紹介しましょう。
blogorrhea
意味は、「特に書くこともないような一日だったけど、ただブログを更新するためだけに、記事を投稿すること」。
キャナスピークでいうと・・・えーと、うん、わからねぇw
誰か正確な発音に自信があるって人、あとよろ。
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