ダフロン

2013年01月01日

ヒメこえ/太田顕喜

4840148805ヒメこえ (MF文庫J)
太田顕喜 雛咲
メディアファクトリー 2012-12-21

by G-Tools

妹の湊が街角でスカウトされたのはなんと声優事務所!? 声優としての道を歩き始めた湊、そんな妹を兄として見過ごすわけにもいかず、俺、辻蔵航は付き添いでスタジオに通う羽目に。そこで会った超人気アイドル声優・桜塚唯里は一癖も二癖もあるキャラだった!

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 妹、幼馴染、人気声優、様々な女の子に迫られる主人公のラブコメディ

 ヒロインが全員痴女じゃないですか……。いや、可愛いんだけれども、これなんてエロゲっていう。
 声優にスカウトされた妹の付き添いで仕事場に通ううちに、人気美少女声優と出会って惚れられて、騒動になって、幼馴染のフォローでなんとか乗り切りました……というカンジのハーレムラブコメ。
 ヒロインは可愛い。だけど、ストーリーが盛り上がりに欠けて味気ない。可愛い女の子にブヒるラノベ。

 地の文が独白形式の一人称で、典型的な「やれやれ」系の鈍感主人公なため、嫌う読者が多そう。
 私はそれより、主人公が平凡すぎてキャラとしての個性がないので好きにも嫌いにもなれないし、そんな主人公に可愛いヒロインが次々と積極的に迫ってくるのが理解不可能でついていけなかった。
 百歩譲ってシスコンだから妹から好かれるのはいい、だがモテ要素皆無なのにモテモテはダメでしょ。

 フラグも立てず、イベントも達成しないうちから好感度MAXなヒロインって……。人気美少女声優って肩書きがあっても、始終、主人公に身も心も大安売りしてるばかりだと、それだけチープに思えてしまう。
 あと幼馴染だからって、下着姿晒したり、胸揉ませようとしたり、キス誘ったりするような女子もまずいないと思うし、女の子は『恥じらい』があるから萌えるのであって、あけっぴろげ過ぎるのは引くよ?

 いや、ただ可愛い女の子にモテればいんだという欲望を充足させたい読者にはこれ以上ない作品。
 ラブコメの本質である恋の駆け引きとか、気持ちのすれ違いとか、赤裸々な愛憎劇とかではなく、ひたすら女の子とのエロい掛け合いに特化した作品のようなので、それならそれでいいんじゃないすかー。
 ブログ炎上騒動も、さらりと解決してしまって、いや、人気声優ならこんなぐらいで済まないだろ……。
posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(1) | MF文庫J | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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