神様のおきにいり〈3〉ぬれおんなの巻 内山 靖二郎 メディアファクトリー 2006-12 by G-Tools |
【海が嫌いな珠枝を置いて海水浴にやってきた智宏たち。バカンス気分を楽しむ智宏だが、ふとしたことで、全身ずぶ濡れのセーラー服姿の女の子と出会い・・・】
「人間はたくさん素敵なモノを持っていますよ。そういったモノと縁を切ってこちらに来ようとする人は───よほど寂しい人だけです」
人間様は疲れてんですよ・・・
かわいい妖怪たちと人間のご近所ハートフルファンタジー。
いつものメンバーと海水浴に来た智宏が、セーラー服にスク水というフェちっくな少女に優しくしてしまったせいで、またまた妖怪がらみの騒動に巻き込まれるという話です。
当然、女性陣はそれぞれの個性のでた水着姿なワケですが、なによりもコヒロのブラチラの方がエロいと思った!
なんてーか、コヒロのキャラは偉大だ。
好香の積極的なお色気サービスよりも、無表情で擦り寄ってくる仕草が、どうしようもなく俺の心をかきたてるんですがっ!
ちゃっかりと智宏の膝枕してたり、ツーショットを実現してたり、さり気なーく、それとなーく旨味を味わっています。
秘技『フリフリダンス』はこのまま定着してほしいですマジで。
男湯女湯を描いたリバーシブル挿絵は面白いですねぇ。
垣根からぴょっこりと覗いているコヒロの頭がいい感じです。
そして温泉にはいる縛鎖の小人が可愛くて可愛くて仕方ないんですがドウスルベキカ。俺も縛鎖の小人だしてぇこれ・・・。
いつもの妖怪たちの賑やかな井戸端会議はありませんが、
年頃の娘が3人よれば姦しい、4、5人群れれば騒がしい。
瑞穂や真希たちに囲まれてると、うるさいだろうなぁ智宏。
防波堤のシーンで真希のちょっとメンタルな部分も見せて、
いつもとは少し違う一面を見せる仲間たちの、まるで修学旅行のような光景に楽しい気分になっていきます。
最後は濡れ女の境遇に共感して、それでもむこう側に引きずられないで人間のまま戻ってこれた智宏ですが、珠枝がいるからかどうにも無鉄砲だなぁ。もっとしっかりしてくれよ。
セーラー服にスク水という貴重なフェチ少女をみすみす成仏させるなんて・・・そういうときは『お持ち帰り』しなさいまったく!
しかし、どうして最近のラノベは、こうレジに持って行きにくい表紙かなぁ・・・。そして本文中にも、これといってセーラー服でスク水である理由を見事にスルーしてるのがいい度胸だ。
珠枝のマスコット化現象も解説もなにもありゃしませんが、
それは次回のお楽しみということでいろいろ期待しています。
実は一冊まるまるコヒロの美味しいコヒロ巻だったかと!
ご存知かもしれませんがこんな企画が進行中らしいですね。
http://www.enterbrain.co.jp/fb/special/200612_04.html
どうせならドラマCDを作ってしまえばいいのに・・・とかちょと思いました。
この物語は良いですね。
外国の妖怪は、不気味で憎むべき敵というような話が多いと思うのですが、日本の妖怪物語は、不気味だけどちょっと辺で、可愛らしいですよね。
「神様のおきにいり」の中の妖怪も可愛いけど、変な妖怪が多いですね。