けんぷファー〈2〉 築地 俊彦 メディアファクトリー 2006-12 by G-Tools |
【幼馴染の近堂水琴が外国から帰ってきた。女の子に囲まれたナツルに水琴は心穏やかならぬ様子。女の子に変身してしまうことをバレないようにナツルは苦心することになるが】
ナツルパニック!w
魔法バトルものですが、性転換百合ラブコメ100%です。
変身をコントロールできないナツルに、生徒会長の雫が女子部への通行証を与えたことで、男と女の姿での二重生活を余儀をなくされ、登校した女子部では、やはり女の子たちにモテまくるというベタな流れ。女子部のドタバタが良いですw
百合フェロモンでも出とるんかい!とツッコミたくなるぐらい、
女子にモテモテで、さらにレズ疑惑やら、「女ナツルは男ナツルが好き」なんてデマが飛び交って、ハイテンションな女の子たちにさんざん振りまわされる騒動劇が面白いです。
なんかもう、このまま女子部を支配しちゃえる勢いだな。
ナツルは楓一筋だけれど、佐倉楓のよさがわかりません。
それよりも、図書委員でメガネっ子で、あそこまで健気に尽してくれる紅音ちゃんの魅力に、いい加減気づけ!
この作品のメインヒロインは、どう考えても紅音ちゃんだよ。
猛犬女モードのツンデレ比も、だんだん傾いてきましたよ!
幼馴染の暴走娘・水琴も出現率はイーブンなんだけど、
押しが強すぎというか、でしゃばり気味なのが若干ウザい。
ってか、紅音ちゃんのつつましい奉仕プレイの邪魔すんな!
この話には、ナツル×紅音のイチャイチャ分が不可欠です。
終盤に明かされる雫の企みや、ケンプファーがらみの部分は心底どうでもいいですね。バトルシーンなんて無駄ですわ。
設定上、少しは触れざるをえないのはわかっていますが、
「性転換」っていう要素だけあればいいのに、なんで最初のプロットの時点で削っておかないかなぁ。
2巻でも、まったく謎が解明されないというのは、もうさっぱり興味が失せてシラけるだけです。
まあともあれ、美嶋紅音分のためだけに次巻も買いますよ。