RAIL WARS!〈4〉日本國有鉄道公安隊 (創芸社クリア文庫) 豊田 巧 創芸社 2012-11 by G-Tools |
國鉄の分割民営化を企む「RJ」の大規模テロがはじまった?24時間以内に解決しないと國鉄解散!冗談じゃない!俺の一生安泰國鉄人生のため、今度は戦争だ!國鉄が分割民営化されなかったもう一つの日本を舞台に、夢の鉄道パラダイス・エンタテイメント第4弾
燃えよ! 鉄道員魂!
乗客の安全を守る「鉄道公安隊」に配属された見習い鉄道員の鉄道パラダイス・エンタテイメント。
なんという劇場版クオリティ。期待を上回る大スペクタクルストーリーに興奮覚めやらない!
RJの大規模テロによって首都圏の発電所が標的にされ、主人公・高山所属する東京中央鉄道公安室一丸で國鉄を、国民の暮らしを守るために命をかける光景にハラハラ、ドキドキ胸を躍らせました。
それにしても作者上手くなったなー。なんというかキャラクターやアクションシーンの魅せ方がイイ!
24時間以内に爆弾テロを阻止できなければ國鉄解散という窮地に陥り、爆弾の居場所がわからず、手詰まりになっていた捜査に光明を見出す小海さんの頭脳がスゲェんだけど、有能過ぎて怖いw
人々の暮らしと社会を支えてきた鉄道マンとしての誇りを持ち、身勝手なテロに立ち向かう大人たちの姿がカッコイイ! そしてその大人たちも一目置く破天荒な活躍をやってのける警四が痛快なんだ。
テロ騒動と同時に高山たちと親しい女子中学生・佳奈ちゃんが行方不明になっていて、留守番を命じられた警四が、誘拐犯の道筋を辿っていくうちにテロ事件と繋がっていく展開がまた興味を掻き立てる。
高山たち、高校生4人だけでテロリストのボスと想定外の銃撃戦をすることになって、恐れ知らずな桜井や岩泉が大暴れしたり、高山も一番いい見せ場を取ってくれて、ドタバタアクションに燃え笑った。
なんといっても現場の末端の運転員たちの心意気に惚れますね。そこいくと高山たち警四は、乱闘好きやら、トリガーハッピーやら、イマイチ鉄道員としての自覚が足りてないのですが、それでも行く先々で「げぇ! あの警四か!」と評判になって、RJの構成員にも悪名が知られているところが失笑w
高山も成長していってますね。戦いの中で男は磨かれる。他の三人に追いつく日も近いんじゃないかな。