月花の歌姫と魔技の王II (HJ文庫) 翅田大介 大場陽炎 ホビージャパン 2012-10-31 by G-Tools |
秘書であるルーナリアに部屋を用意するために、新しく仕事を探していたライル。マリーアの仲介で家庭教師のアルバイトを始めたが、教え子のイルザは明らかに普通の少女では無かった。そんな中、マリーアは2人の王子と面会を果たし、ルーナリアは死んだはずの肉親に出会う。
ひとりの少女のためにいまできること
技術革命を起こした「最後の魔女」の弟子である少年が創る魔法と科学の未来を描くファンタジー。
ライル先生、イケメンすぎだろ。そりゃあ、あれだけ優しければ女の子たちが惚れても仕方がないわ。
ルーナリアの給金を稼ぐため家庭教師のバイトをすることになった主人公・ライルが、生徒であるやんごとない身分のお嬢様を巡る政治闘争に巻き込まれて奮闘する姿が男気に溢れて格好良かった。
ライルを取り巻く三角関係に新ヒロインが加わって、ますます燃え上がる恋愛模様も見逃せない。
みんな大好き金髪幼女の登場ですよ。金髪ロリータは正義。イルザたんかわいいお( ^ω^)ペロペロ
聡明で上品な美幼女イルザですが、とある理由から教師であるライルともなかなか打ち解けず、憂いを秘めていたものの、彼女の秘密を図らずもライルが知ってしまい、その秘密を受け入れてからは心を開いて一途に慕うようにようになる姿が最高に愛らしい。嗚呼、幼女は国の宝。ノー幼女・ノーライフ!
ライルが幼女やその護衛とイチャイチャしてる間も、マリーアやルーナリアはそれぞれ重要人物との出会いをしていて、相手は見るからに陰謀を企んでるんだけれど、わかっていて止められないのが歯痒い。
拉致されたイルザを教師として、大人として助けに行くライルの正義感と心意気が熱い。ライルの安全を思って引かせようとするマリーアの行動は肝をつぶしたけれど、彼女の愛情の深さに胸が締め付けられる。
それだけライルに依存しているマリーアなのに、ルーナリアを恋のライバルとして対等に勝負しようとしている公平さと潔癖さには頭が下がりますね。自分に自信があっても誰でもできることじゃないですよ。
そんなマリーアでも予想外のライバルの登場に心中穏やかでいられない様子が可笑しかったわ。
王宮内の政治闘争、そして人間と幻想種の争いが顕在化して、今後の展開に興味が尽きない。