も女会の不適切な日常3 (ファミ通文庫) 海冬レイジ 赤坂アカ エンターブレイン 2012-10-29 by G-Tools |
も女会の日常が再び戻ってきた。“美少女"の僕は、愛とラブラブ交際中。さらに先輩も繭も雛子も僕にベタ惚れのハーレム状態! そこへ源ひかると名乗る“少女"が加入して……やっぱりこの世界、改変されてる!?
も女でも恋がしたい!
モテない女子たちが青春を謳歌するために頑張ってる<も女会>を舞台にした否日常系ラブコメ。
愛ちゃん面倒くさいよ愛ちゃん。愛ちゃんの重すぎる愛情にドン引きますが、リンネもたいがいだな…。
も女会のメンバーで『ロミオとジュリエット』の演劇をすることになり、配役や練習でドタバタ騒動を繰り広げるなか、またしてもアッパーグラスからの改変で愛がいなくなってしまって、不適切な非日常と決着を付けるため、も女会の仲間全員で愛を取り戻しに挑む友情展開に胸が熱くなりました。
とりあえず、愛ちゃんが面倒臭い。とにかく手間がかる。晴れてリンネと恋人になったというのに、ちょっと他の女子と仲良くすれば嫉妬するし、思い込みが激しくてすぐに罵倒が飛んでくるし、簡単に自暴自棄になって自殺しそうになるし、とてつもなく重い女すぎるんだけれども、それもこれもリンネを好きな気持ちが大きすぎてコントロールできなくて、素直になれない不器用さや精神性の弱さが儚げで、可愛いんだよなぁ。
自他共に認めるハーレムキングとなったリンネなら、もじょ会の美少女たちといくらでもイチャイチャし放題なのに、その甘い誘惑に逆らってよくもここまで一人の女の子に一途に尽くすものだと感心する。
もじょ会の他の女の子たちも一筋縄では行かなくて、予想もつかないことをしでかしてくれるのが最高に愉快ですが、ちだね先輩は何一人だけ美味しい思いしてるんですか。リンネとベッドインなんて裏山(ぇ
本来ならリンネを独占する恋のライバルである愛の奪還に一役も二役も買う女の子たちの活躍ぶりがよかったです。過去へ飛んで垣間見た女の子たちのキャラ背景もちょっと苦しくなったよ。
もじょ会の女の子たちは、女子同士で百合百合してくれてるのがなんだかんだ一番和むよなぁ。
時代を先取りし過ぎたラブコメ、これで完結らしいですが実に惜しいな。次回作に期待しますか。