2005年04月14日
マウントフジ
『TAKE FIVE』 在原 竹広 電撃文庫
【昼休みの直前、突如巨大な黒雲に覆われてしまった都立赤舎高校。偶然にも体育館に集まった、国彦、傑、灯奈、あきら、陽太の五人の生徒は、異次元からテロリストと教師の九条が戦っているのをみる。実は異世界の監視員だった九条から、この黒雲の原因を見つけて破壊するよう依頼される。このままでは時空衝突によって赤舎市が消滅するというのだ。半信半疑だった彼らだが、意を決し、黒雲の中へと突入するのだった…。】
個性だけは普通じゃない普通の高校生五人組がテロリストと戦うという話。
被害の規模は大きいが、敵が弱すぎたり、へっぽこだったり、
少なかったりとダイハード的な殺伐感はそれほどない。
戦闘シーンより登場人物が面白い作品である。
厄介事を押し付けられ易い(一応)リーダーの国彦。
言動が予測不可能な不思議系美少女灯奈。
面倒くさがりだが意外に粘り強く怨み深い眠り男傑。
黒いナックルグローブ、地上最強の妹あきら。
イザというとき以外はヘタレ、妹の腰巾着陽太。
全然まったくシリアスが感じられない彼らが、
ドタバタの末に強敵の侵略者をやっつけるという部分が見処。
雰囲気の緊張感のなさがかえって面白く読みやすい。
私のイチオシは不思議系美少女の灯奈タン。
言動の諸所に表れるズッコケ気味なジョークが笑える。
その他にも妹キャラ色が非常に強いストーリー。
事故で次元ホールに落ちてしまった妹を助けるため、
再び時空の穴を開けようと狂気にかられてしまった敵真白。
いつもは極端な怖がりで意地がなく逃げてばかりだが、
妹のピンチには精一杯の勇気を振り絞って助けにくる兄陽太。
妹への愛が溢れるが故に自ら狂気に走ってしまった者と、
そのために弱い自分を叱咤し勇気を持てた者という対象的な二人の兄の姿。
ドタバタでヘッポコなコメディが好きな人にはおすすめな作品です。
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/3001568
この記事へのトラックバック
http://blog.seesaa.jp/tb/3001568
この記事へのトラックバック



