RAIL WARS! 3―日本國有鉄道公安隊 (創芸社クリア文庫) 豊田 巧 創芸社 2012-09 by G-Tools |
「高山直人らに國鉄公安隊高度研修を命じる」はああっ!?「それならオートマチック撃ち放題よね!」「この特殊警棒、スタンガン付きの最新型だぜ!」盛り上がる桜井たちにイラついた俺は、ついに本音を叫んでしまう。「俺はーーー!!」衝撃の一言に警四の心はバラバラに。
いまは己の信じる道を突き進め!
乗客の安全を守る「鉄道公安隊」に配属された見習い鉄道員の鉄道パラダイス・エンタテイメント。
面白かった。1、2巻は何だったんだ!と机バンするほど面白かった。最初からこの本気を出してよ!
これまでの実績が高く評価され、より専門的な特別研修を受けることになった主人公・直人たち警四メンバーが、研修先の軽井沢で恋や夢に迷いながら、人々のため任務に奔走する姿に魅せられました。
どんな障害や困難も仲間との信頼と結束力で乗り越えていく、4人のチームワークが素晴らしかった。
本来、名誉である特別研修に、普通の運転員を目指す直人だけは不満で、つい本音を漏らしてしまったことで桜井との間に溝が生まれてしまい、そこから警四がバラバラになっていくところは悲しかった。
肝心の研修でも仲間との息が合わずにボロボロの結果になり、仲間に頼らずとも自分の力でなんとかしてやると一人で気負うあまりに空回りし、ますます気持ちがすれ違っていくメンバーの姿がもどかしい。
休日にリゾート地の軽井沢で女の子たちとWデートを満喫していたところ、鉄道テロ組織RJの介入で台無しにされ、誤解した桜井と小海さんとの間に挟まれて修羅場に陥る直人の醜態ぶりにニヤニヤ。
突然の土砂崩れで足止めされた臓器移植コンテナを病院に届けなくてはならなくなり、小さな機動車で雨降る夜の碓氷峠の旧線を猛スピードでぶっ飛ばす警四メンバーの大奮闘にシビレた!
度重なるアクシデントをそれぞれの得意分野で、お互いを支えあってクリアしていく光景が胸熱!
どんなにバラバラでも困っている人を前にすれば一つに結束するんだから、鉄道マン魂カッコイイよ!
そして岩泉の札沼さんへの別れ際の行動が男前なんだ。チクショウ! この脳筋イケメンすぎるぞ!
いままでの1、2巻が30分アニメだとしたら、今回のは2時間スペシャル版でしたね。そして、次巻も同じクオリティを保てば、劇場版クラスのストーリーが待ち受けてるんではないだろうか。正直、めっちゃ楽しみ。