桜乃きらほの夏色救急箱 月見 草平 メディアファクトリー 2006-11 by G-Tools |
【夏休みに突入した桜乃きらほ。しかし、向かう先はいつもの白川医院だ。足取りの重いきらほだが、朝永の「よし、では海に行くか」という思いがけない言葉に・・・】
「これも全部桜乃きらほが悪いのだぁ────!!」
暗黒医師、キレたw
ツンツンドクターとお節介ナースのハートフルファンタジー。
きらほの登場しない脇役たちの日常を描く短編2話+いつもの流れの中編1話という構成です。
とりあえず、鞠菜たんのキャミと水着と浴衣姿に眼福。
夏だから当然ですが、ただし、きらほの水着姿の絵はない。
絵師はヒロインの優先順位を分かってるな!w
短編1話目。
きらほというワンクッション挟んだ付き合いの鞠菜と智子が、
「五目ならべ」を通してお互いに友情を深めていく姿がいい。
「ムッキー!」とか怒った表情の鞠菜がお気に入り。
心理的駆け引きの中にも、鞠菜の恋を応援する委員長に株価アップ。ああ、この1話分だけでも十分満足。
短編2話目。
野良猫なんか拾って、どこの女にフラグを立てる気だ、朝永。
読者か、読者なのか。そんなに『ツンツンしてるけど、実は優しい青年』ってキャラを自己プロデュースしたいのかこの野郎!
すでに貴方のキャラは、『ムッツリ猫マニア』で不動です。
1巻の猫きらほは、この布石デシタ!
中編。
「私の吸盤受けとめてください」とかイってる鞠菜が以下略。
つくづく思うことだが、委員長やお嬢様にヒロインとしての座も人気も奪われてやしませんかお気楽少女その一。
ともあれ、いつも脳天気なきらほだからこそ、過去に抱えたトラウマを呼び起こされ、一時はそれと決別しようとしながら、
最後は正面から向き合う結末には切ないものがあります。
折角、脇役の掘り下げができたのに打ち切りっぽいです。
派手に騒がれることはないけれど、地味に良作だったのに。
朝永の父親の話とか、前巻のラストでの呉鐘の思わせぶりなセリフとか、かなり強引に伏線を詰め込んでしまってたな。
まあこれはこれとして。次回作、応援してます。
あ!そいやロケットおっぱいシスターは、何者だったんだ!
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