![]() | 銃姫〈8〉No Other Way to Live 高殿 円 メディアファクトリー 2006-11 by G-Tools |
【エルウィングとの本当の出会い、月読みのお屋敷での真実を思い出したセドリック。同じころ、灰海では、スラファト軍と流星軍の最後の戦闘が始まろうとしていた】
「だって、君が幸せになったのなら、
僕だって幸せになれるはずだろう?」
なれるよ、なれるさ幸せに!
ついにエルウィングの正体を知ってしまったセドリック。
灰海へ消えた彼女を追いたくとも、チャンドラース導く流星軍とジュディット率いるスラファト軍は最終決戦へ。
かつての恋人、そして友人と幾度となく刃を重ね合い、
誰もが幸福と愛の意味を求めて戦う姿に魅せられます。
セドリックと同じ境遇を持ち、望まない精霊王としての苦悩を抱えながら、いつも前向きなミトのセリフについついホロリ。
セドリックとミトの不思議な友情は、ときに教師と生徒、
ときに先輩と後輩、そしてときに兄と弟の関係にも思えます。
ミトと向き合うことで自分への未熟さを思い知らされながら、
先へ先へと進もうとするセドリックの確かな成長ぶりも光る。
まあ若人たちに一応の見せ場はありつつも、今回も昔話に華を咲かせるオヤジ世代に主役を奪われていますわな。
いやぁ、ジュディットが黒くなった。裏切り者だと思われたアノ人も彼女の仕掛けだとは見抜けなかった。
それじゃあ本当の刺客は誰なんだ、という前に決戦開始。
奇策を巡らせたチャンドラースの実力もさることながら、
回想されるオルテッグの生き様が涙でかすれて見えません!
堂々と惚気話をしてたときから、薄々、そうなるんじゃないかと予想していた通り。最後にきて不幸フラグを樹立したアン。
一方、ついに対面をした"竜王"ミトと"闇王"セドリック。
次巻で第一部完の予定なのに本当に終わるの?という引き。あと一冊じゃ、さすがに銃姫の秘密とオリヴァントとの決着まで行くのはもう無理でしょうコレ。エルの件も含め。
あとがきで示唆してるように焦らずじっくり10巻までいこうよ。
むしろ、「第一部完、やっぱ止めました」というのもありだよ!


