![]() | 魔法少女地獄 (講談社ラノベ文庫) 安藤 白悧 kyo 講談社 2012-08-31 by G-Tools |
三田村黒犬。僕の特徴はなぜか「ワルモノ」に襲われて、そこを「魔法少女」に助けられる、というもの。そんなある日、僕は先輩―長南雨衣佳と出会う。先輩は魔女を名乗り、僕のその体質の秘密を教えてくれるらしい。その代償は、先輩の計画を手伝うこと。その名前は「魔法少女絶滅計画」
魔法少女なんか、いらない
魔女と手を組んだ主人公が魔法少女相手に繰り広げる異能バトルアクション。
正義の味方の魔法少女をいたぶるのにノリノリな先輩が、ほどよい具合に荒んでるなぁ。嫉妬乙w
魔法少女が氾濫した世界で、何故か頻繁に魔法少女に助けられる主人公・クロが、生粋の魔女である先輩と出会い、彼女と共に魔法少女を絶滅させるための策略を目論む様子がワクワクしました。
魔女っ子、魔法少女、そんなの人の勝手。他人の勝手に振り回される少年少女たちの姿が胸に詰まった。
クロにしてみれば魔法少女は暴力で正義を押し付ける乱暴者であり、先輩にしてみれば崇高な学問である魔術を殺し合いに使う野蛮人であり、ルーツも原理もあやふやな魔法少女という不条理な存在に自分の人生を乱されてきたそんな二人が手を結んで魔法少女に挑戦を仕掛け、独善的な正義に酔っている魔法少女たちを次々とやっつけていくから痛快なんだ。どうみても言い掛かりです本当にありが(ry
何故、自分ばかりが悪の組織の怪物や怪人たちに狙われて、情けなくも魔法少女に助けられてばかりなのか、先輩から明かされた真相は……それこそ誰を恨めばいいのかわからない理不尽だよなぁ。
魔法少女も、望むと望まぬと力を与えられて戦いの中に放り込まれ、いつかは力を失わなければいけない不安を抱えてそれでも必死に頑張ってるんだと思うと、正義の味方というのも可哀想だよなぁ。
魔女には魔女の、魔法少女にも魔法少女なりの苦悩や苦労がある。それならば悩める女の子たちの心の痛みをすべて救ってみせるのが本当の正義の味方ですよねぇ。それまでの憎しみやわだかまりを捨て、魔法少女と魔女の新しい関係を作って、全員が笑える結末へ導いたクロこそまさにヒーローだった。生まれ変わったクロはそれまで以上に大変だろうけれど、それまでと違って幸せだろうと信じたい。


