ダフロン

2012年08月31日

アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者4/榊一郎

4063752550アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者4 (講談社ラノベ文庫)
榊 一郎 ゆーげん
講談社 2012-08-31

by G-Tools

富士の樹海に開いた異世界への通路、その先は『神聖エルダント帝国』その秘密がバレちゃった。いや、もうほとんどバレかけてしまったので、さあ大変!で、『アミュテック』総支配人・真正オタクの加納慎一が考えついたオタク的解決法、異世界での超絶コスプレ大会が始る事に。

 異世界よ、これが映画だ!

 異世界に萌え文化を伝えるため、現地に派遣されたオタク少年の繰り広げる異世界ファンタジー。

 ドラゴンに回し蹴り! 自衛隊すげえええええ!! 姉萌えがちょっと理解できた気がする。
 日本政府の不手際でエルダントで撮影した映像が動画サイトに流出して話題になってしまい、噂をもみ消すため、でっち上げの特撮映画を撮ることになった慎一や仲間たちの創作活動が面白かった。
 エンタメ娯楽作品を作る側の喜びを知った異世界の人々の大盛り上がりの様子が楽しげでよい。

 従来の特撮撮影のアナログなワイヤー手法を使いつつ、特殊効果が必要なところは魔法で代用してと、異世界ならではのマジカル&マンパワーを用いたメイキングシーンがとてもユーモラス。
 主演であるペトラルカに魔法少女、ミュセルやエルビアにもセーラー服を着せたりと、コスプレ趣味全開にしつつ撮影を指揮する超監督・美埜里さん、ヤルネェ! それにしてもこの自衛官ノリノリである。

 しかし、皇帝としての政務が疎かになるくらいにペトラルカが熱中してしまうのは予想外だったなぁ。あんな小さい体に皇帝としての重圧や鬱憤を日々溜めさせているのかと思うと不憫ですよね。
 虚構の世界に逃げそうになるペトラルカに厳しい言葉を叩きつける美埜里さんですが、かつて自分が味わった経験からペトラルカの身を案じる思いがあって……なんて優しいお姉ちゃんやー! 萌え!

 クランクアップでは一騒動あったけれど、最後にはペトラルカが自分自身を受け入れてちょびっと成長したのがよかった。臣民に崇敬され愛されるロリっ娘アイドル皇帝とか最高じゃないですかー!
 それにしても敵対国の存在感が次第に強くなっていくのが気がかりですね。次回は地球への市場調査も兼ねた里帰りかな。シリーズも順調のようで、次巻は派手になるというが、さて何が起きますことやら。

posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 講談社ラノベ文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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