ダフロン

2012年08月29日

踏んだり蹴ったり! あの娘の笑顔を守ったり/川添枯美

4086306964踏んだり蹴ったり! あの娘の笑顔を守ったり (集英社スーパーダッシュ文庫 か 17-1)
川添 枯美 白井 鋭利
集英社 2012-08-24

by G-Tools

高校生・菅家莉男は松平聖子に児童遊戯部という「カン蹴り」の部活に誘われた。だがそこには「こども会」なる裏の顔があり、お嬢様たちの悩み解決のために右に左に踏んだり蹴ったりのドタバタ大騒ぎが…!!

 お嬢様だって、遊びたい!

 名門校のお嬢様たちが人助けとカン蹴りに青春をかけるドタバタ学園コメディ

 カン蹴りがこんなに奥深い駆け引きのあるスポーツだったなんて……カン蹴りガールブームくるな!
 お嬢様ばかりのエレガンテ学園に入学した主人公・莉男が、入部した「児童遊戯部」でカン蹴りに興じる傍ら、生徒の相談に応える「こども会」を通じて閉鎖的な学園に革命を起こしていく光景に感激した。
 お淑やかなお嬢様たちが童心に戻ってカンを追いかける、そんな光景も可愛らしくて素敵でした。

 スポーツ競技としてルール定義のなされたカン蹴りバトルが面白いです。シンプルだけれど、そこには鬼と蹴り手の心理的駆け引きや地形を活用した作戦なんかがあって、妙に戦略的なんですよねぇ。
 「児童遊戯部」のお嬢様たちも、それぞれにタイプは異なれどユニークに魅力的で、遊びには全力で、それでいて学園をより良くしようと思って生徒ために行動していたりと、パワフルな人間性に惹かれました。

 ただ惜しむらくは、主人公の莉男がキモい。いつも自分の妄想を隠さないオープンエロスで、純粋培養のお嬢様たち相手に下ネタトークをぶっちゃける神経が理解できない。KYすぎて男性読者も引くレベル。
 どう見てもアホなのに、これで成績優秀って、頭を抱えるよ。正直、あまりにも酷くて途中で読むのを止めようかと思ったぐらい。でも、部の存続を賭けた生徒会との討論でぶち上げた熱弁には共感しました。

 この作品でやりたいのはカン蹴りなのか、生徒会を相手に立ちまわる学園改革なのか、ストーリーの方向性が定まらずにブレているな。もし話を整理して削るとしたら「こども会」側の設定はいらないと思った。
 いる、いらないだと主人公の変態性もいらなかった。ありきたりと言われても読者をイラ立たせるくらいなら平凡なキャラの方がいいよ。とにかく主人公よりも、お嬢様たちがみんな男前で格好良かったです。
posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 集英社スーパーダッシュ文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック