![]() | 彼女がフラグをおられたら 大丈夫、この臨海学校は安全だから、絶対敵に見つかったりしないよ (講談社ラノベ文庫) 竹井 10日 CUTEG 講談社 2012-08-02 by G-Tools |
旗ヶ谷学園の恒例行事・臨海&林間学校が始まった。海組と山組のそれぞれに分かれるという悲喜こもごもがあったものの、青春の一大イベントにクエスト寮女子メンたちの期待はMAXだ。一方、臨海にも林間にも強制参加させられた颯太はこれまた大忙しで
海と山の恋愛授業
他人の頭上の「フラグ」を見て操る能力を持つ少年と一風変わったヒロインたちの学園ラブコメディ。
ええい、このリア充どもめ! ……俺の知ってる移動教室と違う。こんなんもうチートやチーターや(ry
臨海&林間学校にやってきた主人公・颯太とクエスト寮の女の子たちが、恋愛イベントてんこ盛りの砂浜で颯太をあっちこっちで振り回して大騒動を繰り広げる青春風景が眩しすぎて羨ま死する。
そして神に愛されしお約束の水着回キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!って、なんかデジャブるあらすじだな!
海にやってきたものの、海難事故のトラウマでリバースしてしまう颯太をなんとか泳げるように助けようとする者もいれば、ただ甘やかすだけの者もいて、ますます女性に面倒を見てもらうヒモ適性が高まっていくのだけれども、ヒロインたちの過剰なお節介がかえって彼の心労の元になっていくのが可笑しい。
全力でイチャイチャしているのに、何故か颯太を譲り合う"逆"修羅場になるのが新しい……かなー?
颯太が探すキーマンの最後の一人・くるみ子との出会い、そして彼女の抱える境遇には思わず同情してしまうけれども、彼女の最大の理解者になれる颯太がすぐそばに居てくれて本当によかった。
それにしても他の女性陣はチョロチョロしいな! さらりとシーフさんに男装女子フラグが立ったり、瑠璃に乙女回路起動の兆しが現れたり、会長さんの自爆っぷりが可愛かったり、とても美味しかった。
颯太の秘密を知っていたり、自国の秘密機関が暗躍してたりするのに菜波の空気っぷりはやばい。
何故こんなに地味かと考えるに、颯太にデレてないからだよなぁ。デレないヒロインに出番はない。
しかし、平和な水着回と思わせてエピローグで急展開きたなぁ。颯太の能力によって果たして世界が滅ぶのか、それとも救われるのか。次回こそサクラメントの謎に迫ってくれる展開を望みます。