ダフロン

2012年07月18日

人類は衰退しました 7/田中ロミオ

4094513531人類は衰退しました 7 (ガガガ文庫)
田中 ロミオ 戸部 淑
小学館 2012-07-18

by G-Tools

「クスノキの里に学校を!」歴史を逆再生するスローガンによってわたしに回ってきた教師役。三人の問題児は、妖精さんの道具を使ってやりたい放題? わたしも暴走!?

 妖精さんは誰の心にも住んでいる

 衰退した人類と"妖精さん"との間を取り持つ"調停官"のわたしのほのぼの活動記録。

◆妖精さんたちの、ちいさながっこう
 クスノキの里に学校を作ろうという要望に応え、"わたし"が教師役として児童を預かることになるんだけれども、それが小生意気な問題児ばかりで、おまけに親たちは一方的に文句ばかりを言ってきて、教師ばかりが批判の板挟みになる光景がリアルで、相変わらず現実を皮肉った痛烈な社会風刺がたまらない!
 教師が規則で雁字搦めの教育制度って、何なんですかね。制度を決めてる側は教師経験あんの?

 上と下から与えられるストレスでついにブチキレてしまう"わたし"ですが、ワガママ放題の子供たちにも、期待できない大人たちへの失望感や、人類が衰退しつつあって未来の見えない世界への絶望など、彼らなりの悩みがあって心の余裕を大人たちが奪っていたんだとわかってくると可哀想ですね。
 自分の幼い頃を思い返すと、塾や習い事だらけの今の子供たちって不幸だなと思っちゃいます。

◆人類流の、さえたやりかた
 気づいたら荒野のど真ん中で放置されて、記憶を失っていた"わたし"が、国連からやってきた黒服に追われつつ、クスノキの里の壊滅の真実を追い求めていくのだけれど、あまりに意外な真相に愕然。
 そういえば、珍しくこの話ではタイトルが『妖精さんたちの、〜』で始まってませんでしたね。これは今回の騒動ばかりは妖精さんは介入していないと気づくべきでしたか。いやぁ、すっかりだまされたわー。

 "わたし"や親友Yたちの使う、超々高水準プログラミング言語はおもちゃとして遊ぶ分には面白いけれど、公的事業の情報処理で使用するにはファジーすぎてまったく信用ができないなぁ。
 対話型人工知能には、まずロボット三原則を教え込もうぜ。そこら辺が抜けているのが人間らしい失敗ですけれど。無理をして未知の技術に頼ると我が身を滅ぼす。身の丈にあった技術を使えということかな。

posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ガガガ文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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